鳥海高原矢島まるごとブランドづくり協議会 主催

第6回食農起業塾

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2014年11月18
(月) 〈由利本荘市矢島町〉

鳥海高原矢島まるごとブランドづくり協議会では、平成25年度から「食農起業塾」を開講しています。新たなブランド品の製造・開発を考えたり、売れる商品とするために必要なパッケージング、商品デザイン、さらには販売ノウハウ、商品の陳列方法、接客方法等の総合的・実践的な研修を重ねています。

 

平成26年度は、6回開催し、実際に手を動かしたり、参考事例の視察やワークショップで頭を使い、五感をフルに使った研修を重ねました。
今年度最後となる第6回は、「ワークショップ」。これまで実習で作った加工品「ジャージー牛肉を使った手作りカレー」と「鳥海高原とうもろこしのパウダーとジャージー牛乳を使ったプリン」の2品について、パッケージング、商品デザイン(ロゴ)、容量などについてみんなで考えてみました。
 

 

【平成26年度食農起業塾の内容】
第1回:座学、第2回:矢島の特産物であるジャージー牛を使ったカレー作り、第3回:トマトを使った料理作り、第4回:山形県内の参考事例視察、第5回:素材を生かしたお菓子づくり(とうもろこしパウダー、ジャージー牛乳を使って)、第6回:商品づくりにおける考え方のワークショップ)

講義「商品の魅力を生かした売れるモノづくり」
 

 

 

 最初に、講師の柳澤 泉先生((有)北斗種苗園専務取締役、(企)アップルピュア代表理事、シニア野菜ソムリエ/青森県青森市)から、「考え方」のレクチャーを。
 「美味しいから」「新鮮だから」の押し売りをしていませんか?⇒お客様が「食べてみたい」から「買ってみよう」と思うまでの心理と行動には、実は法則がある・・・というお話からスタートです。 

 

 講義に耳を傾ける皆さん。
 売り場づくりの基本、POPの活用方法、ネーミングを考える際の基本・・・明日からすぐに直売所で実践できそうな内容が盛りだくさん!「買う人目線」、これが大事です。
 最後に、ネーミングについて、種苗分野でも活用されていること(「玉三郎」「あどはだり」「白美人」・・・なんの種か考えただけでわくわくしますね!)、柳澤先生が取り組んでいるりんごのギフトセットの名前(「よろしくりんご」「めんこいりんご」)などについて事例を交えてお話されました。 
     
ワークショップ
 
「ジャージー牛肉を使った手作りカレー」と「鳥海高原とうもろこしのパウダーをジャージー牛乳を使ったプリン」について、「形」「大きさ」「機能」「年齢層」「価格」「TPO」・・・と商品のキーワード出しを各自で書き出します。   人数分色んな考えがある。とことん深く掘り下げていく。いろいろ考える。深く考える。普段から考える。-と、柳澤先生から教わりました。

 

試食タイム

 

 

 

ミルジー特製のソフトクリームの試食タイム。そう、とうもろこしパウダーを使ったソフトクリームです。
ほんのりキャラメル色。
「とってもめずらしい」「最初にパッととうもろこしの味がする」「甘さが控えられれば・・・」という感想が出されました。

 

 最後に、小番会長から「基本に立ち返り、手を抜かないで、段取りと下ごしらえが調理の命だと教わりました。研修の成果が、(直売所の売上として)数字で現実味が出てくればいい。」との感想が述べられました。
 柳澤先生からは、「地域の人のやる気次第。直売所『やさい王国』15年の実績と素地がある。自分達の実行力で継続できるように取り組んでほしい。もともとあるものをより強くする商品開発を実行してほしい。」とエールをいただきました。