~ガーデンカフェTime・大竹の花紀行レポート2011~
今年は晴れたよ!大竹の花紀行'11
にかほ市大竹は、「千年の村」との異名を持つ、こじんまりとした集落です。村じゅうのどこかで、必ず花が咲く樹木があると言われており、特に春はこれらの木々花々が一斉に咲き誇り、人々の目を楽しませてくれています。「現地特派員おススメのモデルコース」でも告知しておりましたように、散策をしながら春を楽しむ企画「千年の村・大竹の花紀行」が、今年もにかほ市大竹の「ガーデンカフェTime」で行われました。昨年はあいにくの雨模様でしたが、今年は青空が広がる気持ちの良い一日となりました。
春本番!天気が良すぎて、空が白いです。 |
千年の村・大竹を散策開始! |
誰かの家の庭ではなく、町角に咲いていた姫水仙。 |
旧家である佐藤家の中庭の池には、水芭蕉が。 |
同・佐藤家の木蓮。ピンク色の蕾が今にも開きそう。 |
木蓮の蕾たち。生命の息吹が感じられるでしょう。 |
三船邸の枝垂れ桜とソメイヨシノが、仲良く満開。 |
ふくじゅ館裏手の公園。童心に返って滑り台。 |
可憐な姿を魅せていた、乙女椿。 |
樹齢100年以上と思われる、見事な枝垂れ桜。 |
途中遭遇したいちじく畑。剪定後の姿です。 こんなふうに栽培しているんですね~。 いちじくの甘露煮は、大竹の代表的な特産品となっています。 |
「苗木で4年くらいで実がなるよ」と、案内人。参加者のおひとりが「うちは4年以上(の木)だけど、さっぱり(実が)ならない」と言うと、「んだの、うまぐ売られれば困るさげ」と、大笑い。 |
ユキヤナギの蕾。日陰だからまだ咲かないのかな。 |
熊笹。 |
ケヤキが双方から覆いかぶさって、青空に描いた切り絵のよう。盛夏には葉が茂り、緑のトンネルに。 |
|
金浦温泉の湯の元、単純硫化水素泉です。「硫黄谷地温泉」と言われており、硫黄のにおいがします。現在の金浦温泉は明治7年~昭和55年まで大竹小学校だった跡地にあります。平成18年にリニューアルしましたが、現在も地元の銭湯施設・観光客の旅館施設として、信頼されています。 【リンクはコチラ→学校の栖】 |
江戸時代の生駒藩家宰・池田五郎兵衛家の屋敷門。近隣諸藩の武家の門で現存するものは稀で、金浦町指定文化財となっています。明治17年に大竹小学校が御蔵屋敷に新築された際、門を学校の玄関とし、大竹の人は大切にしてきました。200年以上を経過している門ですが、修復を加えられながら、子どもたちの成長を見守っています。 |
゜・*†:☆:†*・゜ ほ と ゝ き す 大 竹 藪 を も る 月 夜 ゜・*†:☆:†*・゜ | |
石碑・句碑などを説明する佐藤金矢さん。芭蕉塚(当時の地元の俳人たちが、松尾芭蕉を弔うため、各地に建立し供養した塚)も。 |
奥には、参拝をすると赤子が夜啼きをしなくなるという言い伝えがある霊木・夜啼松もありました。この松は、昔はもっと鬱蒼と茂っていたようです。 |
通常雪解け3月頃に咲く福寿草が、日陰だったとはいえ4月下旬にお目見えするのは珍しいです。 |
チンチョウゲ。よどぎみが昔住んでいた家の庭にあった、十何年探し求めていた香りがここに! |
尼寺のモミの木の切り株。台風の影響で切られてしまい、残念ですが…。 |
途中、立家を発見。大竹集落では現在も上棟式(棟上げの行事)を執り行なっている家が多いです。 |
大竹集落の名の由来となった唐竹。 |
古峰神社の椿。 |
「池田家の門扉」はもともと、このあたりにありました。通称「大竹の哲学の道」は、散策にちょうど良いです。 |
旧家・今野家の樹齢100年以上とされる枝垂れ桜も、大竹の歴史を見守ってきました。 |
道端の湧水。野菜を洗ったり、冷やしたり。 |
「金浦町」のマンホールの蓋。 |
須賀神社の奥に位置する、金毘羅神社。 |
須賀神社の奥の傾斜面には、姫水仙の群生。 |
敷地内には、温暖な場所でしか生息できない筈のタブの木もあり、どういった経緯でこの地に植えられたのか、歴史を知りたいと思いました。 足を運ぶたび、四季折々の発見がある大竹集落です。 |
「大竹の花紀行」は、ここまで。いかがでしたでしょう?まだまだ、お伝えしきれない程の草花が、あなたを待っています。ぜひ、ご自分の目で確かめて、ゆっくり散策をしてみてくださいね(写真は、ヒヤシンスです)。 |
ガーデンカフェタイムの中庭へと通じるいっぽんの道は、青空につながっています。 |
現在は通れないけれども、鳥海小道前には石の道標が建っています。 |
★ガーデンカフェタイムでおしゃべりランチ♪★ |
|
散策の後は、ガーデンカフェタイムのオーナーである佐々木利子さんの自宅にて、ランチタイム。昨年同様、隣りの小滝集落の語り部・斉藤みどりさんによる「昔語り」もありましたよ! |
|
大竹の花紀行特別ランチ。山菜の天ぷらやがっこ、サクラマスと菜の花のホイル焼き、甘エビの味噌汁、柿とイチジクの甘露煮など。 |
食後は、桜の花びらが透けて見え、ほんのり塩味がきいているゼリーや、手作りのイチゴアイスなどのデザートも。 |
「昨年は雨で、花々もあまり咲いていなかったから、その後時期をずらしてまた来てみたら桜が満開で、しかも集落の人が一緒について周ってくれたのには驚いた」と、参加者のひとりが言うと、「大竹には『I LOVE大竹』という気持ちの人が多いので、あちこち案内したくなるんだと思う」と、ガーデンカフェタイムのオーナー・佐々木利子さんは笑顔で応えます。その言葉どおり、大竹集落に住む人々が代々守り続けてきた景観をとおして感じるのは、その景観だけでなく「想いの深さ」。それを感じることのできる、またとない機会に今年も参加できました。 こんなに心が晴々とする散策は久しぶりでしたが、それは天気のおかげだけではなく、「昨年来てみて良かったから、今年も来たよ」という参加者らと再会が果たせ、この地で思い出を共有できたことの奇跡に感動したからだと思います。 県央地区現地特派員 よどぎみ |
|
✿ お ま け ✿ | |
帰りは、ちょっと寄り道をして、勢至公園の桜の木を見て参りました。 |
金浦町の漁港へまっすぐに続く道路には 、ランタン風の灯具と、碇型の街灯が! |
|
住所 にかほ市大竹字前谷地131 |