(県北)北秋田市 阿仁戸鳥内地域 / Anitotorinai in Kitaakita City
令和元年10月20日 / October 20th, 2019.
阿仁戸鳥内地域の「天空の棚田」を訪ねました。急な坂道を上ってカーブを曲がると、突然開ける棚田団地。稲刈りを終えて静まり返ったそこは、草木たちが息をしているような音しか聞こえません。
I visited “Tenku no Tanada” (the terraced rice fields in the sky) in Anitotorinai area. After I turned a curve on a steep slope, I reached the terraced rice fields. I could only hear the quiet sound of plants and trees as if they were breathing after the rice-harvesting season.
棚田から見る目線の先には、森吉山山頂や阿仁スキー場のゴンドラ山頂駅、眼下には隣の集落がくっきりと見えて気分爽快。子どもの頃、高い所に登ったときに味わった「お山の大将」になったような気分を思い出します。いつ見ても変わらないこの風景を見ると、私は何となくホッとします。
From the terraced fields, you could see the top of Mt. Moriyoshi and the Gondola Sancho Station of Ani Ski Resort. You can also take a refreshing bird’s eye view of the nearby village.
As a child, I remember feeling like a “mountain boss” when I climbed high places. Today it makes me feel a little relieved to see the same scenery, which hasn’t changed much since then.
棚田を下った先にある交差点の所に、マタギがおやつとして食べたというバター餅の加工所「精まい家」さんがあります。昔は戸鳥内の棚田でハサガケして餅米を作っていたそうです。そして、この地域で精米機を最初に導入したことから精米要望が多くなり、屋号が「精まい家」になったそうです。柔らかくてビロローンと伸びるバター餅。マタギ達が雪山を歩き回り体力を消耗した時に食べたとされ、とてもパワーが出るおやつのよう。味もおいしく今や人気商品です。阿仁のマタギは結構グルメかもしれません。
マップは、阿仁戸鳥内地域を指しています。
阿仁戸鳥内地域は、「守りたいあきたの里地里山50」に認定されています。
取材:情報発信推進員 七尾清己