「第9回水土里のみちウォーキングin仁井田walk」

ガンバロー東北!「水土里」の恵みを感じて~

仁井田堰を歩く人々

 2011年6月19日、水土里ネット仁井田堰・秋田県ウォーキング協会が主催する(秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会も後援)、「第9回水土里のみちウォーキングin仁井田walk」が行われました。

 このウォーキングは、土地改良区の役割を地域住民とともに考えていくことを提案する「土地改良区21世紀創造運動」の一環として、毎年行われています。

 昨年は残念ながら荒天のために中止となってしまいましたが(参照)、今年は晴れ渡る青空が気持ち良く、子どもからお年寄りまで約250名が参加、14kmと6kmのコースに分かれ、仁井田堰水路・四ツ小屋幹線水路・頭首工・水門・白山神社・保量神社などを周り、地域の「水・土・里」に関する歴史や現状などを学びながらウォーキングを楽しみました。

「第9回水土里のみちウォーキングin仁井田walk」集合・受付

 秋田市御所野「秋田県中央地区老人福祉総合エリア」(通称:シルバーエリア)の駐車場に集合・受付。

仁井田堰土地改良区スタッフ

仁井田堰土地改良区伊藤作一郎理事長の挨拶。

「第9回水土里のみちウォーキングin仁井田walk」参加者

約250名程の参加者が集まりました。

準備運動

歩く前には、必ず準備運動。

 ルートは2種類…14kmコース、6kmコース

  ☆6kmコース(所要時間 約2時間)
    スタート(御所野駐車場)→四ツ小屋幹線水路→せせらぎ水路広場

    →ヤブレ沼→白山神社→ゴール(御所野駐車場)

  ☆14kmコース(所要時間 約3時間30分)
    スタート→四ツ小屋幹線水路→せせらぎ水路広場
→ヤブレ沼→秋雄大橋

    →本田橋→豊成橋→仁井田堰頭首工→保量神社→白山神社→ゴール

秋田県ウォーキング協会の方々

 秋田県ウォーキング協会の方々が先導となり、参加者を引率していきます。

コースの分岐点

 橋を右に行くと14km、左に行くと6kmの分岐点となります。

いざ、出発 意気揚々と歩きだす参加者

意気揚々と歩きだす参加者たち。よどぎみも14kmコースに初挑戦!

美しい緑のじゅうたん

 美しい緑のじゅうたん。かつては1,300ヘクタールもの田が、仁井田堰より分水した水で潤っていたそうです。現在は約半分近くまで減りました。

せせらぎ水路

 約2km地点にある「せせらぎ水路」。「武左衛門堰」を利用した親水施設で、地元小学生の体験学習の場ともなっています。

堰と平行に並んで歩く

綺麗に整備された仁井田堰と平行に歩く。

通称「ヤブレ」沼

へらブナ(鮒)を釣る人で賑わう、通称「ヤブレ」沼。

通称「ヤブレ」沼の前の給水ポイント

 

ヤブレ沼・・・1854年(安政元年)6月20日、四ツ小屋村を雄物川と岩見川による大洪水が襲い、「武左衛門堰」の土手を押し破った。洪水によって「土手が破れた」時に出来た沼。

 

(左記写真)通称「ヤブレ」沼の前の給水ポイント。

 今年はコース途中の給水ポイントにチャリティー募金箱を設置し、水と引き換えに東日本大震災の復興義援金を集めました。

 みなさんの熱い思いが、東北のみなさんにも伝わりますように!「ガンバロー東北!」

自動車専用道路

 6.5km地点岩見川に架かる「豊成橋」を過ぎて間もなく、工事中の自動車専用道路。

仁井田堰頭首工

 仁井田堰頭首工(戸島堰堤)。大切な農業用水を取水し、水管理をしています。

石碑群

 水害により一面泥海と化した田んぼの記憶や、仁井田堰の改修の歴史などが刻まれている石碑群。

給水ポイント

 折り返し地点となった頭首工の側で、2回目の給水ポイント。水筒も空っぽになりました…。

束の間の日陰で休憩中

日陰で、束の間の休憩。

岩見川

青々とした水が流れる岩見川。

ウォーキング

折り返して、あと4.6km!

仁井田堰

仁井田堰の起源は、約400年前までさかのぼる。

ウォーキング

 早い人はどんどん前へ、最初先頭近くを歩いていたのに、この頃には真ん中ほどに引き離されてしまった人も…列が縦に長く伸びていきます。

豊島館跡周辺

 豊島館跡(県指定史跡)を指差しているのは、秋田市農林部農業農村振興課の斎藤さん。彼が背負っているのは、万一の場合に備えた救助浮輪。

線路沿い

線路沿いを歩いていると…

秋田新幹線「こまち」

秋田新幹線「こまち」が目の前を!

保量神社

 保量神社に参拝。配布された資料には、「1765(昭和2)年、川村新吉翁が、末戸松本地内の開墾達成を期に神社を建立した」とあります。

白山神社

 小阿地にある白山八幡神社で休憩。

 樹齢300年以上のケヤキの木には、フクロウが巣をつくっていました。

仁井田堰

 堰はこのあと横山で分岐し、御野場と牛島(大住)方面へと伸びています。

ゴール!

 ゴール!アンケートに答えて解散です。お疲れ様でした。足は痛いけれど、心は晴れ晴れ。

完歩賞

 完歩者には「水土里のみち完歩認定証」と、試食用の米などが記念に渡されました(提供:JA新あきた、秋田中央農業共済組合)。よどぎみも、いただきましたよ♪(←足の痛みと引き換えに…。)

ウォーキング完歩者親子

 「14km、歩きました!」新屋からお越しの若月温さんと、若月温矢くん。昨年、宣誓をしてくれた子です(参照)。今年は、本当に晴れて良かったですね!お疲れ様でした。

仁井田堰ウォーク

 度々村を襲った雄物川による大洪水。

 現在安心して農業ができる田んぼがあるのは、水害を経験した先人がそれを教訓とし、地道にこの水路を作り上げてきたご苦労があってのこと。

 その血と汗の結晶がこの水路なのです。

 この地を自分の足で歩くことにより、地域住民と共に「先人たちのご苦労を偲び、後世に伝えていかなくてはならない」と、感じました。

 水土里ネット仁井田堰の方々は、景観保全にも努めています。美しい日本の「歩きたくなるみち500選(財団法人日本ウォーキング協会)」候補にも推薦されているという理由が実感できました。

 

県央地区現地特派員 よどぎみ

《このイベントに関してのお問い合わせ先》

 水土里のみちウォーキングin仁井田ウォーク実行委員会(水土里ネット仁井田堰)
 〒010-1421 秋田市仁井田本町四丁目5番20号

           (電話:018‐839‐2504・ファックス:018‐839‐2292)

 《主催》 水土里ネット仁井田堰、秋田県ウォーキング協会

       財団法人秋田市勤労者福祉振興協会(秋田テルサ・ワークパル・サンライフ秋田・西部体育館)

 《共催》 秋田県、秋田市、秋田市教育委員会、水土里ネット秋田、水土里ネット秋田支部
 《主管》 水土里のみちウォーキングin仁井田ウォーク実行委員会
 《協賛》 JA新あきた、秋田中央農業共済組合
 《後援》 秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会、エフエム椿台79.6MHz、
秋田県サイクリング協会、
 ✿ お ま け ✿

JA新あきた女性部のみなさん

 ゴール脇には、JA新あきた女性部・ふれあいランド連絡会四ツ小屋販売所(秋田市地産地消推進協議会)の皆さんが販売する新鮮な野菜を(オール100円!)、皆さん買い求めていました。

スタッフ

 完歩者には、ポップコーンのサービスが。秋田地域振興局のみなさんもスタッフとして協力。コースの分岐地点や給水場などにも、それぞれ張りつき頑張られていました。お疲れ様です!