湯沢市 研修1回目<平成30年12月5日実施>

専門家として、(一社)全国農協観光協会 の清水寿一さんをお招きして、ゆざわグリーン・ツーリズムが研修1回目を実施しました。同団体は、平成29年に湯沢市内で実施した、グリーン・ツーリズムインストラクター育成スクールで認定されたインストラクターをメンバーの中心に、湯沢市のグリーン・ツーリズムの普及・推進に取り組んでいます。
(窓口:湯沢市 産業振興部 農林課 農業活力創造室)
また、平成30年度より、同市内のグリーン・ツーリズム推進のために着任した地域おこし協力隊の浅利真由美さん(写真:左から2番目)が加わって、農業や農村生活、緑豊かな自然や農産物など、「ゆざわ」の魅力をドンドン発信する取組が始まりました。

今回は、協力隊の浅利さんを中心に、湯沢の魅力を発信するツアー実施に向けて、企画段階から清水さんにご助言をいただきました(研修1回目)。清水さんから「このツアーで浅利さんが最も伝えたいことは何か」が最初に問われ、「湯沢の特産になっている三関せりの収穫が大変なこと、そして根っこまで食べられる珍しい食材であることを伝えたい」と回答した浅利さん。その伝えたいポイントがブレないことが重要とアドバイスされました。その他、ツアーを企画するにあたり、旅行代金はどうするか、募集チラシに載せる項目、雨天時の対策など運営側が決めておくこと等を確認しました。

現地確認

そして、研修1回目の終了後も浅利さん、湯沢市役所担当者、清水さんのやり取りは続き、実際にできた募集チラシがこちら(写真右)です。「三関せり」を全面に出して、PRしました。

リンク(ツアー詳細):【ゆざわをぶら~りモニターツアー】三関せり収穫体験

湯沢市外の方にもっと湯沢の良いところを見つけてほしいとの思いから、参加対象が市外の方としました。募集媒体は、WEB上での告知やタウン誌にご協力いただき、定員いっぱいで開催日を迎えました。

湯沢市 研修2回目<平成31年1月26日実施>

【ゆざわをぶら~りモニターツアー】三関せり収穫体験の様子

三関せり:数多くある湯沢市のブランド農産物のうちのひとつ。一番の特徴は、食べられるその白く長い根にあります。

こうして、せりの収穫体験を目玉にし、市内のスポットを巡った日帰りのモニターツアーは終了しました。参加者の皆さんから三関せりへの関心度の高まりをアンケート結果から知ることができ、その他貴重な感想、ご意見を聞くことができました。


ツアー実施後 研修会(振り返り)

専門家の清水さんと、同じく(一社)全国農協観光協会より園田未来さんには参加者としてツアーに同行していただきました。ツアー直後に振り返りの時間を設けることで、次回実施の際に生かせるポイントが見えてくると言います。早速、スタッフが集まって振り返りを行いました。

ゆざわグリーン・ツーリズムの皆さんからは、まずは大きなトラブルも怪我もなく無事に終わったことが一番良かった感想に、そして、スタッフ側の動きが一番の反省点に挙げられました。その他、各スポットごとに良かった点、困った点、改善すべき点を各自から感想のように挙げて話し合いました。

清水さんから1日同行した感想として、時間管理が良くできていた点、研修1回目からツアー当日まで、スタッフ同士が話し合いを繰り返したのがよく分かる点のほか、次回は気をつけたいポイントをいくつかお話しいただきました。

今後の活動について

ツアーの振り返りから、今後の活動展開について話が及びました。以下、スタッフから挙げられた意見です。

  • 受入農家の体制が整っていない。インストラクターがいる=受入増とはならない。農家さんへの声かけをしなければ。
  • 情報を共有する勉強会のような場が欲しい。その際、まとめ役、調整役が必要と感じている。
  • 話を固めすぎず、料理好きなお母さん方や季節に応じて体験受入する人など、いろんな人に広げてバリエーションをもちたい。
  • 1泊2日のモニターツアーを計画中、旅行社を通すかどうか検討中。経験を積むことも大事だが、失敗しながらでもやってみたい。モニターツアーから抜けて商品化したい。

上記のようなスタッフの考えに対し、清水さんから「みんな農家さんは忙しくて参加してくれる人がいない、発掘できないなら協力してくれる人を探しに行く意気込みで。今後のツアーは、仕掛けの角度を変えて旅行会社をはさんでやってみるといい。経験しながらトライすることは、ユーザー、体験プログラムに広がりができる」と背中を押してくれるアドバイスをいただきました。
今回は、湯沢市主催のモニターツアーでしたが、行政主導から自分たちでやってみたいという気持ちが芽生えています。仲間作りはひとつの課題ですが、柔軟な考えをもって更に湯沢市の魅力を伝える企画がこれから生まれそうです。