農村での交流拡大ブラッシュアップ事業<横手市>

1回目 現地調査
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2016年11月21日(月)-22日(火)

 

専門家として、㈱農協観光 営業企画部 地域交流推進課 専任マネージャーの前場大樹さんをお招きして、横手市でグリーン・ツーリズム(GT)に取り組む農家さんのもとをまわりました。そこで、実際に行っている体験指導を実践してもらったり、質疑応答の場を設けて、課題や体験メニューの洗い出しを行いました。

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1日目 11月21日(月)

①<昼食作り>だまこ鍋作り体験

②<体験内容の説明>横手市GT連絡協議会

  (大森地区、雄物川地区)

③<体 験>動物とのふれあい体験、裏山散策

④<見 学>いぶりがっこ作り、いぶし小屋

⑤<夕 食>農家民宿三又長右エ門

 

2日目 11月22日(火)

①<体験内容の説明>横手市GT連絡協議会

  (山内地区)

②<体 験>りんごケーキ作り等

③<昼 食>手打ちそばでん吉そば

④<意見交換会>
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1日目 ①<昼食作り>だまこ鍋作り体験  @大森町高齢者等保健福祉センター
 

横手市役所が窓口である横手市グリーン・ツーリズム連絡協議会の中には、旧市町村ですでに設立されていた地域協議会2団体が含まれています。

専門家の前場さんが横手入りして、まずは農家の皆さんとご挨拶。  
 
最初に訪れた大森町の地域協議会・大森町GT推進協議会の平元会長とメンバーの長沼さんにご挨拶いただきました。   ここでは食の体験を行いました。だまこ鍋作りに挑戦です。
 
前場さんも初めてのだまこ作り。   教育旅行で訪れた子どもたちと一緒に作ることが多いだまこ鍋。きりたんぽより手軽で火を使わなくて済むそうです。

  

写真左からだまこ鍋、りんご(赤:ふじ、青:王林)、即席漬(大根、コリンキー、からし菜)

  

写真左からいぶりがっこ、なすの花ずし、昼食(わらび、さわもだしとビタミン大根のおろし和え等)です。

地元で採れた豊かな食材を使った料理です。

 

②<体験内容の説明>

 

昼食後、普段行っている体験内容について話し合いました。どんな体験プログラムを提供して喜ばれているか、これからやってみたいこと、雨の日の過ごし方についてなど、参加者全員と前場さんとで質疑応答の時間を設けて情報を共有しました。

③<体 験>動物とのふれあい体験、裏山散策   @仁真園
     
大森町で農家民宿を営み、動物とのふれあい体験を提供する仁真園を訪れました。   代表の佐々木紀三郎さんがかわいい&賢いポニーを紹介してくれました。
 

うさぎと鶏が仲良く同居する小屋。

  また、自宅裏の里山を「非日常的空間の里山」として、一般者も見学可能にしています。
 
広大な面積の裏山は車で移動!   一部、県の里山林保全事業で整備・建設された裏山と東屋。
 
すばらしい眺め。春は山菜の宝庫となり、秋は見応えのある紅葉が自慢の裏山。佐々木さんの夢やアイデアが詰まった場所です。   東日本大震災の際に手が折れたり首がもげたりした石像を集めた広場。被災地の方角を見るように石像を並べて慰霊しています。

④<見 学>いぶりがっこ作り、いぶし小屋 @農家民宿 三又長右エ門

 
場所を山内地域に移し、いぶりがっこの生産者である農家民宿三又長右エ門を訪ねました。   一度に約2500本の大根を3日間火を絶やさずに夜通しでいぶし続けるそうです。この日は大根を吊るす1日目の行程でした。
 
オーナーの高橋篤子さんにお話をうかがい、前場さんにはこの日、宿泊していただきました。   こちらでも地元の食材たっぷりの食事が魅力的。

  

写真左から、いぶりがっこ・さわもだしとビタミン大根の和え物など、味付けごはん、いものこ汁  

  

写真左から、ぜんまいの煮物、岩魚の焼き魚、里芋のズイキのかき揚げ

 
2日目 ①<体験内容の説明> @山内三又地区
 
2日目は、山内三又地区にある三又観光わらび園からスタートしました。案内人は、石沢英夫さんです。   年々リピーターが増え、県内外からお客様が訪れるといいます。
 
同地区の親水公園にも行きました。水車小屋でそば粉が挽けるそうです。   また、隣接するがっこ茶屋ではそば打ち体験が可能。更に交流拡大の可能性を感じる建物でした。

②<体 験>りんごケーキ作り等 @増田地区

 
次に増田地区で受入を行っている高橋せつさんのお宅を訪ねました。ハウスの向こうには鳥海山が見えます。   教育旅行で訪れる子どもたちの様子を教えてもらいました。
 
実際に子どもたちと一緒に作る料理体験に挑戦。オリジナルの「せんべいおにぎり」。手軽でおいしい!   フライパンで作るりんごケーキ。大人だってわくわくします。
③<昼 食>手打ちそばでん吉そば (増田地区)
 
 

昼食は、でん吉そばへ。

子どもたち、お客様に人気のヤギがお出迎えしてくれました。

 

でん吉ご膳のもり蕎麦のつゆには増田町産のりんごが使われているそう。ほかにもりんご(紅玉)やせりの根の天ぷらやかすべなど、郷土の食材・料理が添えられ、彩り豊かに見た目も味も楽しませていただきました。

④<意見交換会> @増田ふれあいプラザ    
 

1回目の最後は、受入や説明を行った農家さんたちが集まり、この2日間受入した感想やこれまでの状況を話し合いました。前場さんからは「教育旅行の受入については形が出来上がっている。さらに雨の日の体験プログラム、リスクマネジメント、子どもたち・大人のお客様との距離感に皆さんが不安を感じているように思った。また、横手は食材・料理が多彩な地域だと感じた。」とお話しいただきました。このあと、受入農家が課題と感じている「冬の体験プログラム」について、ワークショップ形式で案を出し合いました。

 

2回目の研修では、冬・雨天時の体験メニューの検討、リスクマネジメントをテーマに意見交換することになりました。