- 令和7年1月27日(月)/ 会場:農家民宿花みずき(八峰町)
- 関連:<レポート>1回目 ワークショップ
※本ワークショップは、秋田県の農山漁村PR事業の一環で実施しました。
秋田県内の農家民宿、農家レストラン、直売所に関わる事業者を対象に、「こんなお客様に来てほしい」という各施設の希望や想いの実現に向けて学ぶワークショップを実施しました。実際に農家民宿を会場に、施設のレイアウト改善を実践したワークショップ2回目(全2回)の様子です。
レッツトライ!施設改善とビフォーアフターの確認

講師は、1回目ワークショップに引き続き、食naviステーション代表の木村まゆみ先生(左)と株式会社パッチワーク取締役の広瀬典子先生(右)です。広瀬先生に施設改善についてご担当いただきました。

施設改善、さらには広瀬先生が手がける「0円店舗再生」について動画を通じて説明してもらいました。家にあるものを有効に活用し、快適な空間を目指します。
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最初に会場の「農家民宿花みずき」の印象、気づきを参加者で共有。「実家に帰ってきたみたいにアットホームな雰囲気」という好意的な感想がある一方、「防犯ポスターが気になる」、「廊下に置かれたウォーターサーバーの使い勝手」、「本が並んでいるが、読んでいいのかわからない」など、お客様目線で意見を出し合いました。


その後、実際に先生のアドバイスを受けながら参加者で0円再生に挑戦!お客様目線を大切に、作業動線や使い勝手を考えます。ウォーターサーバーの置き場、荷物置きと化したオルガン、木製テーブルの向き等を検証。さらには雑多に置かれた置き物や小物、宿を利用したお客様との思い出の写真や手紙を、見せるもの・片付けるものと振り分けました。
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廊下に置かれていた思い出の写真たち。座ってじっくり見ることができるように。

神棚を隠していた布を切り、見せるように。下にブックコーナーを作りました。

オーナーの思いを尊重しつつ、物を片づけてスッキリと。

客室内にウォーターサーバー、自由に弾けるようにオルガンを設置。木製テーブルの向きを変えるだけで雰囲気がガラリと変化。
SNS発信のアドバイス

木村先生よりSNSを強みにした情報発信についてお話いただきました。オリジナル性を大事に正確な情報を掲載、頻度はマメに。
まさに継続は力なり。続けることでフォロワーとの信頼関係も築けるSNSを有効に活用したいですね。
ワークショップを終えて

「お料理の勉強はがんばれるけど、これまで部屋については手つかずのままでした。今回皆さんのおかげで部屋が本当によくなりました。ありがとうございました」とオーナーの本多淳子さん。

「みんなで知恵を振り絞っていくつかパターンを変えて考えられてよかった。ぜひ皆さんも家に眠っているものを引き出し、スペースをうまく活用して居心地の良さやお客様の満足度を考えてみてください」と広瀬先生が締めくくりました。
2回にわたるワークショップを通じて、自分(施設)の魅力は何かを考え、SNSを通じて正しい情報をコツコツ発信することの大切さを学ぶことができました。また、お客様を迎える空間の見直しにより、滞在中いかにお客様に快適に過ごしてもらい、満足してもらえるかを考えるきっかけになりました。今回、空間づくりをおもてなしのひとつと捉え、その重要性を認識できたのは大きな収穫になったのではないでしょうか。
◎以下、参加者の感想です(一部抜粋)。
- 話だけではなく、実際にやってみたのは良かった。自分の所有物ではないので、客観的に考えることができた→第三者の意見・考えが大切だと感じた。
- 講師の方のアドバイスを受け、参加者全員で行う空間づくりがとても楽しく参考になりました。自分で空間づくりを考えても視野が狭くなり、大勢で行うことの良さも改めて実感できました。まさにビフォーアフターでした。
- これほどビフォーアフターで変化ができることに(短時間で)とても驚きました。現在ある物を利用してイメージチェンジが出来ることが勉強になりましたし、これからの自分の立場を置き換えると安心にもなりました。
- インターネット(Instagram)の効果的な活用方法を具体的に学びたい。