~秋の体験~ 2018年10月20日(土)~21日(日)
グリーン・ツーリズムに取り組む事業者の外国人旅行者への対応や農山漁村のPRをサポートする「秋田グリーン・ツーリズムサポーター」を養成するため「秋田グリーン・ツーリズムまるごと体験研修2018」・2回目を1泊2日の日程で大館市で実施しました(1回目の研修の様子はこちら)。対象者は、県内の大学に通う大学生や留学生、本県GTに興味のある皆さんです。その体験研修2日間の様子をご紹介します。
<1日目> 10月20日(土)
一行はバスで大館市にある陽気な母さんの店へ向かいました。到着すると「Welcome to Odate」と書かれた横断幕を持ち、比内地鶏のコスチュームを着た「大館市まるごと体験推進協議会」のスタッフが温かく迎えてくれました。久しぶりの再会にハグする場面も見られました。
歓迎セレモニー・オリエンテーション
陽気な母さんの店に隣接する体験工房にて歓迎セレモニー、オリエンテーションを行いました。石垣一子代表よりあいさつ、大館市まるごと体験推進協議会の佐藤元さんより大館ならではのGTについて紹介をしてもらいました。
続いて、研修生たちはそば打ちのユニフォームに着替えました。ファーマーズユニフォームです!
そば打ち体験の前に準備運動の秋田弁ラジオ体操を行いました。 大館市では修学旅行等で訪れた学生に農業体験の準備運動として秋田弁ラジオ体操を実施しています。秋田弁が存分に使われているこの体操は、秋田弁の魅力を再確認するいい機会ですね♪研修生は秋田弁の意味を理解できたかな?
中山そば打ち体験
昼食を兼ねて中山そば打ち体験を行いました。生地作りから切る作業まで行いました。研修生のほとんどの方が初めてのそば打ち体験でした。時々スタッフたちと談笑しながら楽しそうにそばを作っていました。
打ち立てのかきあげそばと冷かけそば、デザートに梨をいただきました。自分たちが手打ちをして作ったそばは、頑張ったからこそよりおいしく感じますね♪
りんご収穫体験
続いて一行は石垣さんのりんご園を訪問し、りんごの収穫体験を行いました。石垣さんにりんごのもぎ取り方法を教えてもらい、早速収穫しました。真っ赤なりんごや黄色のりんごと様々な品種のりんごを見ることができ、研修生たちは収穫を楽しんでいました。
きりたんぽ作り
その後、同市内の農家民宿酒こし舞(山内敏男さん)、和の里(虻川和枝さん)、いち林(石垣一子さん)、松之助(畠山市子さん)、大杉の家(畠山フサ子さん)に分宿し、それぞれの宿できりたんぽ作りを体験しました。
写真は、農家民宿大杉の家での体験の様子です。秋田杉の串に半ごろしにしたご飯を伸ばしていきます。きりたんぽ専用の焼き台にきりたんぽを置き、表面が少し乾いたら甘めの味噌を塗り、みそたんぽの出来上がりです。自分たちで作ったきりたんぽは格別の味です。夕食に温かいきりたんぽ鍋と宿のお母さんとご近所の方(ユミコさん)が作ってくれたおいしい料理をいただきながら、ゆったりとした時間を過ごしました。
同様に、農家民宿酒こし舞での交流の様子です。
まずは、みんなでたんぽ作り。たんぽを焼く専用の小部屋で、あったかい火を囲んでみんなでいろんな話をしました。
そして、酒こし舞のお父さんは、芸達者!民謡に合わせた踊りから旅股物、そして腹話術まで!思わず笑顔になるひとときで、一緒に衣装を着せてもらって(もちろんカツラも!)一緒に踊ったり、参加者もサークルでやっているヤートセ、フラダンス、日本舞踊も披露し、“大演芸大会”となりました。こんな交流のしかたも、印象に残る体験でした。
<2日目> 10月21日(日)
朝食は夜に残ったきりたんぽ鍋とお母さんたちが作ってくれたご馳走をいただきました。そして、秋田弁体操をお母さんと一緒に行いました。太陽の光を浴びて行うラジオ体操をすると一日元気に過ごせますね♪
体験・地域散策
前日の夕食時にお世話になった、ユミコさんの作業小屋へ行きました。収穫したばかりのネギを「ネギの皮むき機」で泥を取る作業をユミコさんのお母さんに教えてもらい、体験しました。キレイに泥が取れました!
体験後、自宅隣の大杉神社を見に行きました。神社入口に立つ大きな杉の木が神社名の由来であり、宿名もそれに由来するそうです。大杉神社の向いにはユミコさんが育てている広いネギ畑がありました。
同様に、農家民宿酒こし舞での交流の様子です。
昨夜の“大演芸大会”の興奮のまま、就寝した皆さん。朝は、早起きして「秋田弁ラジオ体操」で体を目覚めさせました。
朝靄の中、地域散策。集落の入口にあたる2ヶ所に祭られている道祖神や、馬を祭っているお社など、地域のお宝を酒こし舞のお父さんの解説付きで散策しました。地域住民の方とも、道すがらあいさつを交わしたり、あたたかい交流がもてました。山内さんは、書道教室も開かれていて、みんなで1枚ずつ書道体験。小学校以来、筆を持つのは久しぶり!という声も聞かれたり、留学生にはいい体験になりました。
意見交換会・お別れセレモニー
「お別れセレモニー」では、研修生全員から感想をお話していただきました。農家民宿のお父さん、お母さんたちが最後までお見送りしてくれました。また来ます!
鳥潟会館
一行は昼食会場の鳥潟会館へ向かいました。昭和11年に京風の意匠を取り入れて増改築した旧家・鳥潟家の邸宅と拡張した庭園です。秋の紅葉がとてもキレイでした♪
駅弁コンテストで上位に入った、大館名物である花善の鶏めしをいただきました。
昼食後、ガイドさんに館内を案内していただき、海外出身の研修生たちは、日本の文化に触れることができて喜んでいました。
秋田犬ふれあい処
最後にJR大館駅前にある「秋田犬ふれあい処」に行き、秋田犬とのふれあいを楽しみました。
参加した研修生の感想(抜粋)
- お客として迎え入れるのではなく、家族の一員のように、まるで私たちが孫かのように接してくださったおかげで、非常に居心地が良かったです。
- とても短い期間でしたが、まるで地元のおばあちゃんちに帰ってきたような感覚でリラックスして過ごすことができました。
- この研修を通して、大館の土地の魅力、そして何より人の魅力を知ることができました。大館市のみなさんのあたたかさをぜひ、多くの人に感じてもらいたいと思いました。
- 若者である私たちが参加することで日本中に大館の魅力を発信でき、留学生がいることで世界中に発信できるのだなと感じました。私たちが恩返しとしてできることはより多くの方々に知ってもらえるように伝えることだと思いました。
- 秋田の大館の魅力を存分に感じ、いいところに住んでるなあと実感させられました。またサポーターとして活動していきたいです。