秋田グリーン・ツーリズムまるごと体験研修

第3回 秋田市
~農と文化のつながり~
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2017年1月15日(日)

 

 秋田で学び・暮らす若い世代に、グリーン・ツーリズムのサポーターになってもらいたい!そんな思いで始めた「秋田グリーン・ツーリズムまるごと体験研修」。参加者も受入農家も事務局も、新たな発見をした第1回仙北市での研修。参加者と受入農家のずーっと続きそうな交流を予感させた第2回大館市での研修(研修の様子は、こちらから!→第1回仙北市第2回大館市)。
 今年度最後となる3回目の研修先は、秋田市。今回の舞台となる農家民宿 重松の家がある秋田市上新城地区では、地域住民の手で脈々と小正月行事「なまはげ」が行なわれています。秋田県内でも男鹿市を代表する「なまはげ」は、近郊の都市である秋田市農村部でも大事に行なわれています。農業と季節の行事が密接につながっている様子を実際に体験しました。

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今回の研修では、参加者の皆さんには、次の3点をお願いしました。
①日本人学生の皆さんは、留学生が日本語が理解できていないときは、通訳してあげてください。同じく、農家さんとうまく会話できないときは、あいだに入って手助けをお願いします。
②農家体験のときは、農家さんといっぱい会話してください。

「どんなところが楽しくて、体験を受け入れているか」「もし、学生が体験を受け入れる時に手伝いをするとすれば、どんな手伝いをしてもらいたいか」をインタビューしてみてください。 
③今回は、秋田県立博物館の職員の方から「あきたのくらし・行事」のお話と、秋田市上新城のなまはげを体験します。今後、体験したことを紹介する時に、おすすめポイントや注意したい点を考えてみて下さい。 

【講話】「あきたのくらし・行事」(秋田県立博物館 丸谷仁美氏) 

 

この日は、時折吹雪の空模様。なまはげが来るムードたっぷりです。   「ナマハゲとは?」「何故ナマハゲは正月にやってくるのか?」「ナマハゲはみな鬼の姿をしているのか?」をお話していただきました。
 
秋田の場合、1月と7月にお祭りが多いそうです。   重松の家のお父さん・佐藤重博さん。「なまはげ来たら、『まずまず~』ってなだめるから」と家長の役割を実演。

なまはげを迎える準備をしよう!
餅つき

餅つきの時間は、奇跡的に吹雪がやみました!みんなでかわるがわるつきました。
 
ついた餅は、きなこ餅とごま餅に。そしてつゆ餅もいただきました。これは、なまはげも喜びそうなお膳です。いつ来るかな・・・なまはげ・・・。ドキドキ。

なまはげ、到着!重松の家にお迎えします!

 
「ウォーウォー」と最初は、小さかった声がだんだん大きくなって外から聞こえてきます。急いで、お膳を用意します。   さすがに、泣きませんでしたが、突然のことで、心の準備が間に合いません・・・。呆然としてしまいました。
 
お父さんとお母さんのおかげで、なまはげは穏やかに。   一人ずつ、御初穂料をお渡しし、御札を頂戴しました。

  ←いただいた御札がこちら。
大事にしたいですね。
御札にある「諸願祈祷」の言葉に、地域全体、そして地域に足を運んでくれる人全ての安全を祈ってくれているんだなと感じました。 
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【参加者のレポート(一部抜粋)】
○外国人の私にとって、秋田弁は難しすぎてとても惜しかった。農業体験だったら、農家の人の行動を見ながら真似したらいいので、言語的にわからないことがあっても、わかりにくくないと思う。
○なまはげの文化について、とても詳しい紹介をしていただき、教室では得られない深い学びができた。
○生きがいを持って、人生を楽しんでいる感じが伝わってきて、自分も頑張らなきゃなあと思った。また遊びに来てねとたくさん言ってもらえたので、冬は料理や裁縫を学びに、夏は野菜の収穫を手伝いにたくさん行きたい。
○グリーン・ツーリズム活動を通して、少しずつ地域の人々と交流することができ、第二の母のような存在もできました。この出会いが私の生活の大きな支えとなっていることは間違いではありません。
 

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地域密着型の行事に参加することで、いつもの旅にはない、濃い交流が出来ました。「秋田弁」、同時通訳できるように、皆さんの助けを借りて、楽しさを伝えていきたいですね。