東成瀬伝統行事体験ツアー |
平成27年2月21日(土) 主催:日本一美しい村づくり東成瀬協議会(公式HP) 会場:まるごと自然館(東成瀬村) |
冬の東成瀬村に伝わる小正月の予祝行事「雪中田植え」や餅つきを体験して楽しもうと、秋田市を出発したバスが、秋田県の南東部に位置する東成瀬村を目指しました。雪中田植えのほか、“ホケキョ餅ってなに?”、“どんな昔語りが聴けるんだろう”と、わくわくしながら向かった「まるごと自然館」では、村のお母さんたちが温かく迎えてくれました。 |
餅つき |
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会場でご挨拶したのが、日本一美しい村づくり東成瀬協議会構成員で、東成瀬昔っこの会・エスコーター岳遊会の谷藤友子さん。 | 早速、餅つきの準備が進められました。蒸かしたもち米から立ち込める湯気でさえ美味しさを想像させます。 | ||
最初は、あまり見ることが少ない「千本杵」でつきました。最初が肝心で、手早くつきます。 | 月でうさぎが餅つきしている様子が描かれるのは、この千本杵ですよね。女性でもこれは挑戦しやすかったようです。 | ||
後半は、やはり横杵が登場。重いですが、力を込めて。よいっしょー、よいっしょー。 | 相の手に挑戦する方も。村の佐々木友信さんが力強く杵を振り上げると、餅を返すのが恐くなってしまう方もいました(^^) | ||
ホケキョ餅づくり |
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ホケキョ餅とは・・・ 秋の米の豊作を願い、稲穂餅とも言われるこの地域ならではの干し餅です。この時期に作って、寒いところに吊るして干します。「早く食べたい」とせがむ子どもに、「ホケキョ(うぐいす)が鳴くまで(=春まで)待って」と言ってあやしたことから、ホケキョ餅と呼ばれるようになったそうです。 |
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今回皆さんが作ったのはミニサイズ。つきたての餅を稲穂にしっかり付けました。 | 出来たよ!と満面の笑み(^^)。時期がきたら、油で揚げたり、焼いたりしていただくそうです。 | ||
雪中田植え |
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雪中田植えとは・・・ |
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指導してくれたのは、このツアーには欠かせない、村の佐々木友信さんです。 | 友信さんと参加者の方が蓑(みの)を着て、田んぼに入りました。12ヵ月が無事に過ごせるように、と見立田に12束の稲藁を植えます。 | ||
他の皆さんも稲藁の束を見立田の周りに植えました。 | 大豆や塩などをまいて清め、全員で手を合わせました。五穀豊穣のほか、衣食住にまつわる願い事をするそうです。 | ||
見立田を囲うしめ縄には、にぼしと紙垂(しで)。 | にんじん、椎茸、煮干、餅、お酒が供えられました。 | ||
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お昼ごはん |
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お昼ごはんは、東成瀬昔っこの会のお母さんたちが自慢の料理を持ち寄って、本当にたくさんの料理でおもてなししてくれました。 |
漬け物やおかずの数々に、つきたてのお餅を黄な粉、あんこ、お吸い物で。村の伝統野菜・平良かぶのいぶりがっこも登場。写真を撮りきれないほどの品数に心もお腹もいっぱいになりました。ごちそう様でした! |
なるせの昔っこ |
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午後は、東成瀬昔っこの会の皆さんによる昔語りのはじまり、はじまり~。 | 「あとかくしの雪」という紙芝居から始まった昔語りの時間を、童心に返った気持ちで楽しみました。 | |
方言と情緒たっぷりな語り口。温かい空気感を感じます。 | お話によって、しっとりと切ない気持ちになったり、ドッと笑が起こったり。昔語りに聞きほれる皆さん。 | |
参加した皆さんの感想をご紹介します。(アンケートより)
・気持ちの良い応対で感激です。昔の行事を大切に伝えていることに大きな意味があり、村民一人ひとりがいろんな能力をもち、発揮しているのが素晴らしいことと思いました。 ・昔語り、感動しました。温かく眠くなる時間帯に、よくぞここまで私たちの心を引っ張ってくださいました。本当にすばらしい! ・幼い頃、祖祖母から聞いた昔話を思い出したことから、田んぼの中を遊び、いなごを捕った頃、ひろっこを摘んだり、とんぼや蝉取りをしたことなど懐かしい思い出がよみがえりました。 |
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今回のツアーで、「日本一美しい村づくり東成瀬協議会」が都市農村共生・対流総合対策交付金を活用して実施したツアーは終了となりました。村民と参加者の皆さんが交流できる場を重ねるごとに、着実に「東成瀬村のファン」が増えました。今後も、このような交流の場を考えていきたいとのことです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 | ||
日本一美しい村づくり東成瀬協議会 |