令和3年6月16日(水)実施
第1回グリーン・ツーリズムサロンについて
第1回グリーン・ツーリズムサロンの報告
6月16日、今年度初回となる花まるっ大学・第1回グリーン・ツーリズム(GT)サロンを陽気な母さん店(大館市)で開催しました。
今年度は、GTを楽しむヒントになる講座を少人数で開催しています。今回は、地域に受け継がれてきた伝統文化と技術を後世に伝えるため、先輩農家が教授役を務める講座として、県北地域の伝統菓子「かまぶく」について陽気な母さんの店の石垣一子代表とスタッフの佐々木幹子さんに教えていただきました。
調理体験に入る前に、かまぶくの作り方の動画を見ました。工程を一度確認することで、調理前にイメージすることができ、理解を深めることができました。
かまぶくは、じゃがいもを使う珍しい餅菓子ですが、今回はじゃがいもの下準備は先にご用意いただき、粉を混ぜる工程からスタート。2色の生地を作り、しっかりと重ねるのが難しい。まさに、ここが職人技ですね。
生地を丸める工程まで進んだら蒸します。蒸している間、参加者と講師のおふたりとで「かまぶく」や「さなぶり」についてお話をしました。県北地域、さらには大館市の祝儀・不祝儀の口取り菓子として欠かせない一品の「かまぶく」は、かまぼこに見立てた巻き菓子です。米どころ秋田と言えども、大館はそれほど米の収穫量が高い訳ではなかったことから、材料にじゃがいもを使用したと言われているそうです。石垣さんや参加者の方からも子どもの頃の田仕事の様子を聞く貴重な時間でした。
お話のお供は、お店からご提供いただいたサラダ寒天とリンゴ酢寒天です。どちらもさっぱりとした味わいで大好評でした。
参加者の声(抜粋)
- かまぶくの作り方は知ってましたが、実際に自分の手で作ったことがないので、今回はすごくいいチャンスでした。作り方を勉強しながら、地域のことを知ってもらうのもいいと思います。
- かまぶくについて知らなかったが、なぜこのお菓子が作られるようになったか、どういう時に作ったり、食べたりするかを学べて、それを伝えていきたいという思いも感じ、私にも何か力になれないかなと思いました。
- 伝統食というときりたんぽが一番に思い浮かぶと思いますが、かまぶくのように魅力的な名物もまだまだたくさんあると思うのでこのような体験を通して多くの人に知ってほしいと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
次回のグリーン・ツーリズムサロンは、8月18日(木)の開催予定です。
伝統料理「赤づけ」を教えていただく講座を三種町で開催予定です。
<特設ページ>令和3年度 グリーン・ツーリズム花まるっ大学にて、告知募集いたします。