登山

四季折々の表情が楽しめる秋田の山

秋田県北秋田市にそびえる森吉山(1,454m)は、お花の百名山として知られ、季節の表情が色濃く表れる季節色豊かな山です。山頂からは男鹿半島や白神山地、田沢湖をはじめ、天気が良ければ鳥海山まで望めます。山腹はブナ林が広がり、頂上に近づくにつれて300種類ほどの高山植物が咲き誇ります。

春から夏は高山植物が多彩な色や形の花を咲かせ、秋には一面に広がる広葉樹が赤や黄色に染まり、冬には一面に広がる銀世界に樹氷が作られます。森吉山が生み出す四季折々の表情は多くの登山客に愛されています。

大川美紀さんは、森吉エリアを中心に活動する登山ガイドとマタギを束ね、森吉ガイドクラブを発足しました。各地の山を踏破する登山ガイドに加え、森吉エリアで伝統的なクマの狩猟を行うマタギと呼ばれる人々も所属する多彩なメンバー構成のガイドクラブです。

「地元の森吉山でガイドをしたいという思いを持った登山ガイド6人とマタギ3人が集結し、森吉山ガイドクラブを結成しました。森吉エリアの特徴はマタギがガイドクラブに参加していることです。マタギの知識や経験を生かした一味違う登山ガイドができます。また、英語や中国語に堪能なメンバーも所属しているため外国人のお客様にも対応できます。私たちが大切にしている森吉エリアは私たちが一番よく知っています。"植物やクマ、小動物などの生き物や森吉山の歴史、先人たちやマタギの思いをみなさんに心を込めて伝えるために、心を込めてガイドしています。（大川美紀）」"

6月初旬、森吉山ガイドクラブが主催する初のイベント「のーんびり森吉山」が開かれました。20名以上の参加者が集い、登山ガイドとマタギガイドの案内で森吉山登山を楽しみました。初心者からベテランまで幅広い層の参加でしたが、山道に咲いている花や植物の解説を聞き、写真を撮りながらのんびり進む、参加したみなさんが笑顔で楽しめるイベントでした。

「山に来る目的はみんな違います。例えば、ピークハンターやお花を楽しみたい方、お花や風景の写真を撮りたい方、山で非日常を味わい癒されたい方。たくさんのお客様と会話を大切にしてニーズに応えていきたいです。登山ガイドは、お客様の安全管理を1番に考えながら、いかに喜んでいただけるかを考えるサービス業だと思っています。」