今日、私がお邪魔したのは農家民宿です。野生のカモが獲れたので、一緒に食べようと誘ってもらい、伺いました。到着して驚いたのは、カモがそのままの姿でいたことです。これをどうやって食べるのかと思うと、民宿のお父さんはおもむろに毛を毟り出しました。私の国でもカモは食べるので、味は分かっていましたが、まさか解体からするとは思っていませんでした。

ちょっと驚いて、見ていると、横で子供達も解体に参加してきました。何も臆することなく、カモの毛を毟っていきます。子供達も私と同じようにおじけるかなと思っていましたが、そんなことなく淡々と作業を進めていきます。彼らは、田植えや山菜採りも得意で、いつもお父さんたちの手伝いをしていて、自然と慣れ親しんでいます。とても強い子供達だと感心しました。

そうして解体されたカモを使って、鍋を作っていきました。日本の家におじゃますると、みんなで一緒にご飯を作ることがよくあります。参加者みんなで食事を作るところからがパーティの始まりという雰囲気です。出てくる食材のほとんどがその地域で育ったもので、いろいろな料理が出来上がっていきます。

食事をするときもとても印象的です。みんなが席に着き、代表者が「いただきます」と言い、みんながそれに続いて「いただきます」と言って食事が始まります。「いただきます」とは動物や植物に対しての感謝と食材を育てたり、採ってきた人への感謝、両方の意味があるそうです。とても良い言葉だと思います。

日本、特に秋田の宴会では、お酒もたくさん振る舞われます。いつもは静かな人たちも、お酒が入るととてもおしゃべりになり、私にも英語を使ってなんとかコミュニケーションを取ろうとしてくれます。ぜひ、みなさん日本を旅する時は、地元の人の宴会に参加することをお勧めします!(ドイツ)