秋田県主催による「令和5年度農泊ビジネス起業実践研修」を、10月にリモート講義、11月に現地研修として仙北市と羽後町の農家民宿等を会場に実施しました(運営:当協議会)。今年度は、秋田への移住希望者(または、移住して概ね5年以内の方)で農泊による起業を目指す方を対象に募集し、選考の結果5名の皆さんで実施しました。
通算4日にわたる研修では、グリーン・ツーリズムの概論から始まり、想いやテーマを掘り起こし、起業にいたるまで大事なポイントを押さえるといった、盛りだくさんな内容となりました。
(集合写真その1:宿泊先の農家民宿の皆さんと研修生)

<リモート講義>

<1日目>事例紹介・見学

11月、農家民宿が点在する仙北市で現地研修を実施しました。
初日の講師は、まちづくりファシリテーターの平元美沙緒さんにご担当いただき、それぞれの起業について想いを書き出したり、そのためには何をすべきかを、ワークショップ形式でまとめました。

ワークショップを終え、次に起業の先輩であり、宿泊先である農家民宿3軒を全員でまわりました。最後の見学先である星雪館で一日の振り返りを行った後、各宿に分散した研修生は、宿泊先のオーナーとゆっくり語らう時間を過ごしました。

<2日目>講義・ワークショップ

研修2日目は、星雪館のミーティングルームを会場にして、講義・ワークショップを実施しました。講師は、㈱141.Co.代表の石井宏典さんです。起業にあたっての大事なポイントと起業プラン作成にあたってのポイントを押さえました。

<3日目>事例紹介

最終日は、羽後町の田代地区を訪ねました。事例紹介をしていただいたのは、同地区の家庭料理や伝統料理を提供する、農家キッチンあるもんでと、農家民宿と農家レストランを兼ねる阿専です。

おいしいもの、いろいろ

研修中、たくさんの考えを巡らせましたが、その合間、合間に研修生をホッと和ませてくれたのが農家レストランや宿のお食事。ごちそうさまでした。

同じ機会を得て研修生となった皆さんは、リモート講義を含めた4日間を通してご自身の方向性を見出すことができ、さらにお互いに仲間意識が芽生えたようです。

以下、研修生の皆さんが撮影した思い出の一枚と感想(抜粋)です。

  • 研修前は農泊に対してただ漠然としたイメージしか無いところから、実地研修と宿泊を通しての三日間で形が見えるところまで持って行くことが出来ました。また同じ農泊仲間に出会えたことも良かったと思います。
  • 自分のアイディアだけではなく、きちんと他の方の考え、発想を聞いて、お互い感想を発表するのは、大変価値があると感じます。
  • 日中は、難しく頭を悩ますような講義を受け刺激をもらい、その後は、美味しいお料理と静かな環境で心身共に癒されて、振り返ると初日と2日目は、精神的にとても良くバランスがとれた時間だったと思います。思いを形にしてお守りになるような起業プランを作ろうと考え中です。
  • 合宿のように、短期集中型で自分の夢に取り組める環境を提供して頂けたのはとてもありがたかった。同じような志を持った人と交流できたのが良かった。
  • 農家民宿で、夕食はご家族とご一緒させてもらいました。 にぎやかなひと時を過ごさせてもらいました。 こういう場所を提供できる場所を作っていきたいと感じました。

「農泊ビジネス起業実践研修」に関するお問合せ

秋田県 農林水産部 農山村振興課
TEL:018-860-1851 FAX:018-860-3815
E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp