- <リモート講義>令和4年10月23日(日)
- <現地研修>令和4年11月11日(金)~13日(日)
◎会場 仙北市:茅葺きの曲がり家西の家、農家民宿一の重、農家民宿泰山堂、農家民宿くりの木、農家の宿星雪館、角館ゲストハウスChoux(行程順)
秋田県主催による「令和4年度農泊ビジネス起業実践研修」を、10月にリモート講義、11月に現地研修として仙北市の農家民宿を会場に実施しました(運営:当協議会)。今年度は、農泊ビジネスの起業を目指す方を対象に県内外より7名の方々にご参加いただきました。起業プランの作成や起業・経営に係る知識習得、実務体験、実践者との意見交換等を通し、 農泊ビジネスの起業について学びました。
※今年度は、農家レストランコースの参加者も募集しましたが、選考の結果、農家民宿コースのみ実施。
<リモート講義>
10月、オリエンテーションと講義(概論他)をリモートで実施しました。
「ここからはじめるグリーン・ツーリズム~概論からはじめるまで」と題して講義を担当した当協議会・藤原事務局長(写真右)
現地研修でワークショップを担当する平元美沙緒さん(まちづくりファシリテーター)もアナウンス。
画面越しではありますが、事前学習とコミュニケーションの場となり、この時間のおかげで現地研修をスムーズに始めることができました。
<1日目>事例紹介・見学
11月、農家民宿が点在する仙北市で現地研修を実施しました。1日目は、見学と事例紹介を兼ねて農家民宿を巡り、各宿で質疑応答を行いました。茅葺きの曲がり家西の家からスタート。
「西の家」の囲炉裏を囲んでオリエンテーション。
オーナーの東風平蒔人さん(中央)が案内をしてくれました。
西の家は、もともと宿を営んできたご夫妻から東風平さんが事業を引き継ぎました。事業承継についてやお客様に好評のサービスや悩み、そして今後の展望までお話いただきました。
ガーデンカフェ&デリカkimotoのお弁当でランチタイムを。研修初日の緊張が解けるような、彩り豊かなお弁当に会話が弾みました。
次に研修中、研修生が分宿する農家民宿4軒を全員でまわって宿の見学、オーナーのお話を聞きました。
見学後、最後の会場となった星雪館にて一日の振り返りを行い、各宿に分散しました。研修生は、宿泊先のオーナーとゆっくり語らう時間を過ごしました。
【一の重】
農家民宿を始めるきっかけやお客様の層、農業と農家民宿経営のバランスが話題に。
【泰山堂】
気張らずに楽しむスタンスのオーナーの佇まいも学びになりました。
【くりの木】
栗園を営む農家民宿。家族経営に関する質問や漆喰で壁改修している点に興味を示した研修生も。
【星雪館】
二階スペースの薪ストーブ囲んで質疑応答。滞在中、お客様が喜ぶ過ごし方等、教えてもらいました。
<2日目>講義・ワークショップ
研修2日目は、星雪館のミーティングルームをお借りして、講義・ワークショップを実施しました。
- 講義①「ここからはじめるグリーン・ツーリズム~復習編~」NPO法人秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会 藤原絹子事務局長
- 講義②「起業にあたっての大事なポイント」株式会社141&Co. 石井宏典代表取締役
- ワークショップ①「開業する自分をイメージする」
- ワークショップ②「起業プラン作成にあたって」まちづくりファシリテーター 平元美沙緒氏
10月実施のオンライン講義を踏まえて、「ここからはじめるグリーン・ツーリズム」を引き続き、藤原事務局長が講師を担当し、各許可に関わるポイントを中心にお話しました。続いて、株式会社141&Co.の石井代表を講師にお招きし、起業にあたっての大事なポイントと起業プラン作成にあたっての押さえるべきポイントをお話いただきました。
そして、まちづくりファシリテーターの平元美沙緒さんによるワークショップを実施。研修生それぞれが考えるターゲットや起業後のビジョンづくり、さらに自分のフィールドにある資源、必要な資源を書き出しました。想いや課題等をすべて可視化することで、研修生それぞれが整理し、講師陣に質問したり、声をかけてもらうなかで、発見ややるべきことが明確になり、一歩踏み出す前向きな表情を見せていました。
星雪館のランチ
昼食は、星雪館のもちランチ!9種類のお餅におつゆ餅、漬物も食卓に彩りを添えます。心もお腹もいっぱいに満たされました。
<3日目>事例紹介
最終日は、事例紹介として角館ゲストハウスChoux(シュー)を訪れました。泉谷久美子さんがオーナーを務めるChouxは、トレーラーハウスを使ったドミトリータイプのゲストハウスです。見学後、泉谷さんからアフターコロナを見据えた取り組み等をお話いただきました。
研修生は、3日間、様々な形態や個性ある農家民宿・ゲストハウスを見学し、オーナーたちの声を聴くことにより、自分たちの宿ややりたいことを具体的に考えられるようになったのではないでしょうか。
トレーラーハウスを案内する泉谷さん(中央)
お客様との繋がりやコロナ禍の活動を紹介してもらいました。
そばきり長助で地そば
研修の行程最後は、同じく角館にあるそばきり長助で美味しいそばをいただきました。農家であり、そば屋店主の鈴木秀夫さんにもお会いでき、背中を押されるような激励を受けました。以下、研修生の皆さんが撮影した思い出の一枚と感想(抜粋)です。
- すでにある事業イメージを1から再確認するきっかけとなった。石井さんの話から、事業を作り出す上での順序や方法なども復習することに繋がりとてもいい経験となった。 また、講師と自分のやりとりだけでなく、参加者同士で意見交換する時間などもあり、そういった時間から新しい意見ももらいつつも、関係性を築ける形のワークショップでとても有意義な時間だと感じた。
- 実際に自分で調べたり、経験者に聞いたりしていたが細かい法律や基準、届け出先などを知れたことは非常にありがたい。 イメージは頭の中ではある程度出来上がっていたが、実際にアウトプットすることで深く自分の考えを整えることができた。
- なぜ自分は秋田に戻ってきたのか、何をしたいのか、掘り下げていく事でミッションやビジョンが具体的になった。また、自分の言葉で誰かに想いを話す体験は、より自分に足りないものが分かった気がする。そして、何より目標に向かって進む仲間の話を聞き、アイディアをもらうことで一歩前進の大きな力となった。
「農泊ビジネス起業実践研修」に関するお問合せ
秋田県 農林水産部 農山村振興課
TEL:018-860-1851 FAX:018-860-3815
E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp