- 令和2年11月13日(金)~14日(土)
- 三種町:農園りすとらんてherberry
三種町にある農家レストラン・農園りすとらんてherberry(以下、ハーベリー)を会場に、秋田県主催による「令和2年度農泊ビジネス起業実践研修」の農家レストランコースを実施しました。すでに実施した農家民宿コースの研修と同様に、先輩移住者との意見交換等を通し、農泊ビジネスの起業について学びました。
<1日目>
講話・情報提供
まずは、当協議会の藤原事務局長から「ここからはじめるグリーン・ツーリズム」と題した講話からスタートしました。起業に当たり必要となる許可や農家レストランの魅力、県内の事例紹介、更には研修生から事前に提出してもらった起業プランに添って必要な知識を学びました。また、主催・担当者の県農山村振興課・宮田技師より、起業にあたって有効活用できる補助金・助成金の説明がありました。
昼食~農園りすとらんてherberry~
午前の部が終わり、ハーベリーにて、ハーベリーランチをいただきました(写真は一部です。)。オーナーの山本智さん(写真1枚目・中央)と奥様が腕を振るった数々のお料理に、研修生もスタッフも自然と笑顔がこぼれました。
ワークショップ
午後の部は、先輩移住者であるハーベリーの山本さんよりご自身の移住についてお話していただきました。山本さんが構想に1年かけて描いた食環境のイメージをもとに、移住からこれまでとこれからの10年についてのお話があり、研修生もご自身の「これから」を描くのに大きなヒントや刺激になったのではないでしょうか。
続いて、まちづくりファシリテーターの平元美沙緒さんによるワークショップをスタート。「起業する自分をイメージする」をテーマに、研修生に事前に提出してもらったワークシートを使って自分の考えを説明してもらいました。さらに、たくさんの「ことばカード(NVCカード)」の中から、研修生に対し、「①顧客にどんな気持ちになってほしいか、②ビジョン達成のために必要なこと」について、最も近いことばを2枚ずつ選ぶワークを行い、その理由を共有しました。イメージを言語化することで、自分と他者とのイメージの共通点、相違点がはっきりし、新たな発見につながったようです。
さらに、研修生のフィールドにある魅力や課題を列挙する「資源カードづくり」を行いました。挙げられたカードに対し、質疑応答を繰り返し、スタッフも研修生と一緒になって頭をしぼり、サービスのコンテンツ案のアイデア出しをしました。
今回から「就業体験」を2つ取り入れました。研修生の検便を実施し、衛生管理を徹底した上で厨房に入れていただきました。事前に、研修生が考えたメニューを山本さんから調理のコツを伝授いただきながら調理する「夕食づくり体験」です。今回は、ラタトゥイユと豚ロースのグリルの2品を調理してもらいました。
夕食後は山本さんの講義です。この場所を移住地と決めるまでとハーベリー立ち上げまでの苦労話をお聞きしました。
<2日目>
起業プランに関する講話
2日目の最初の講義は、JANビニan・an(三種町)の運営管理者である泉牧子さんから「起業にあたっての大事なポイント」と題して講義を受けました。これからの展望もお聞きしましたが、”迷った時は原点に立ち返る”、とおっしゃっていたのが印象に残りました。
接客・厨房業務体験、昼食
講義のあとは、いよいよ「接客・厨房業務体験」です。当日は土曜日だったこともあり、4組のご予約がありました。実際に接客を担当してもらいました。スタッフのテーブルも、接客を担当してもらいました。
起業プランづくり・相談タイム
一息ついたら、最後の研修である「起業プランづくり・相談タイム」です。2日間のもりだくさんな研修内容をグラフィックレコーディングされた模造紙を見返しながら、自分のテーマについて、もう一段、深く掘り下げて考えてもらいました。
以下、研修生の感想です。
- レストランの厨房に入っての作業など、普段はできない貴重な体験もでき、ご協力と見守ってくださった皆様にも本当に感謝です。
- たとえば研修後に希望者には補講もセットで付けるなどのアフターフォローがあれば、より起業への弾みがつくのではないかと思いました。
「農泊ビジネス起業実践研修」に関するお問合せ
秋田県 農林水産部 農山村振興課TEL:018-860-1851 FAX:018-860-3815
E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp