秋田の家族と過ごす、農村の暮らし体験 ー大阪府立吹田高校×田代村農山村体験協議会ー |
2011年10月6日実施 |
「農家さんと共に農作業をしたり食卓を囲むことで、
震災後、初めて被災地である気仙沼市への修学旅行を実施した高校としても
そのうちの一か所である、農村の原風景をそのままに残す羽後町田代地区。
・受入窓口:たざわこ芸術村(本協議会会員) ・受入団体:田代村農山村体験協議会(小坂圭介会長) |
羽後町田代地区・長谷山邸で歓迎会 |
はじめに、田代地区にある明治時代の建築物・長谷山邸で、歓迎会が行われました。この地区では、田代村農山村体験協議会が9月に発足したばかりで、団体としては初めての受入となりました。この日を首を長くして待っていたお母さんたちが、生徒さん一人ひとりに挨拶をしてお出迎えです。 | |
会の中では、手作りの方言辞典を手に持ち、方言講座が行われる場面も。 「秋田は雪が多いので、長く口を開けて話すと雪が口に入ってしまいます。だから言葉を短くして話します。例えば『食べましょう』は『こ』です。『ごめんください』は、『はあえ』です。みんなで一緒に言ってみましょう!」といった具合に、会場は盛り上がりました。それを聞いているお母さん達も笑いが絶えません。 |
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お昼ごはんは、受入農家の一人である今野明さん(今野屋仁八郎商店)が提供して下さった、羽後手延うどんとお母さんたちが新米で握ったシンプルな塩むすびです。どちらも生徒のみんなに大好評!私が取材した生徒さんは、この後の農作業中もお昼ごはんの話題で盛り上がりました(^^) | |
長谷山邸内にある囲炉裏で暖を取るように、みんなが集まってきました。 さぁ、それぞれの農家に行く準備をしよう。 |
秋田の家族との出会い |
*里芋の収穫体験* |
長谷山邸を後にし、私は受入農家である佐藤正一郎さん、万里子さんのお宅にお世話になりました。自己紹介や予定を確認し合った後に向かったのは、家から少し離れたところにある畑。ここで夜ごはんに食べる芋のこ(里芋)の収穫に挑戦。おばあちゃんと正一郎さんが教えてくれました。 | |
大きな葉っぱを取り除き、作業をしやすくしてから掘り起こしました。 すぐにでも手助けしたいおばあちゃんとお父さんですが、じっと見守ります。 |
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収穫した芋のこは水で土を洗い流します。 | そして、皮むき。お母さんの万里子さんからも教えてもらいました。 |
できたー!! |
*おやつ* |
一仕事の後には、秋田の県南名物(?)砂糖が入った甘い酢飯を虎皮で巻く虎皮巻きと太巻きをおやつに。秋田の食文化にびっくり!?美味しく食べていましたよ♪ |
*羽後町を満喫* |
お父さんに羽後町の農家さんや素晴らしい景色を案内してもらったみんな。 |
田代地区を車で走ると、上の写真のような“はさがけ”をしている景色が幾度となく訪れます。このような景色を眺め、農家さんの話に耳を傾けた彼女たちからは「すごいの一言しかない。この面積の農業を大阪ではできない」と感想がもれました。 |
*餅つき* |
餅つきもしました!近所に住む佐藤さんのご親戚に当たる原田さんご一家を交えて、ぺったんぺったんついていきます。臼の隣りに藁を置くのは風習で、「魔よけの意味があるのかな」とのことでした。 |
柔らかくて美味しそうなお餅が出来ました。 |
*夜ごはん* |
つきたてのお餅を手際よく分けて夜ごはんに。 | みんなでいただきます! |
お餅がたくさん。すまし汁(お餅が入ったお吸い物)まで!また、彼女たちが収穫・下準備した芋のこが晩御飯のおかずに。「たくさん食べてね」というお母さんに、「秋田の『たくさん』は恐いな~」と言って笑う彼女たち。お腹いっぱいになったね。 |
修学旅行の行き先として、秋田を初めて選択した大阪府立吹田高校の皆さん。
目を奪われるような農村の風景に飛び込むように農作業に励み、
「大阪の子どもたちは元気にしてるかな、野菜やお米送ってあげたいな」 修学旅行後からしばらくが経ち、そう受入農家の方が話しているのを聞きました。 緑と踊りと雪の町、羽後町にまた遊びにおいでね。
県南担当 けこさん |
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*修学旅行の様子が、大阪府立吹田高の公式HPで紹介されています。 ぜひご覧ください→吹田高HP 修学旅行 |