秋田大学オフィシャルいぶりがっこ製造プロジェクト 企画

三又営農生産組合 協力

採ろう!作ろう!なべっこ遠足

2011年9月29日(木)

9月下旬、横手市山内・三又集落の遊水の里公園にて、秋田大学オフィシャルいぶりがっこプロジェクト(長沼誠子研究室)が企画した、地域活性化イベント「採ろう!作ろう!なべっこ遠足」が実施されました。 

 

山内と言えば、いぶりがっこのほかに「山内いものこ(里芋)」が特産品で、この季節は“いものこ汁”としていただくのが定番。各小・中学校では、学校行事として屋外でいものこ汁などを作る“なべっこ遠足”が行われています。


そのなべっこ遠足に秋田大学生が挑戦!おいしいお昼ごはんが食べられるかどうかは参加者次第!最後の夏の暑さを感じる中で、食材調達から調理まで作業は開始されました。

 
食材調達ミッション
いものこ・せり班
参加者である大学生21名は少人数のグループに分かれ、地元の方々と一緒に作業を開始しました。①いものこ・せり班 ②きのこ狩り班 ③山内そば班 ④漬物・料理班 ⑤おにぎり班 ⑥イワナの塩焼き班の6グループはそれぞれの作業場へ。私は同プロジェクトのいぶりがっこ製造の指導に3年間携わる、本協議会会員「農家民宿 三又長右ェ門」の高橋篤子さんの畑を訪れ、いものこ・せり班から追いかけました。
山内いものこは、他の地産に比べて柔らかくて粘りがあると言われていますが、畑の様子も一味違うよう。大きな葉っぱ、丈夫な茎。 「芋のつき方によって、親芋、子芋、孫芋があるんだ、いものこ汁に使うのは孫で一番おいしい」と篤子さん。ひ孫も見つけました(^^)

収穫したてのいものこは、沢水で土を洗い流します。 芋がつるつる滑って、手が震えるそう。篤子お母さんだけでなく取材陣にも心配される彼ら…(笑)

同大学4年生の岩井健志朗くん(左)と澤田喬彰くん(右)は、皮むきに慣れてくるとお母さんとの会話を楽しんでいました。

県内出身で自宅から通学しているの岩井くん。愛知県出身で、一日一食という偏食の澤田くん。二人から声を揃えて「おもしろかった」と聞くことが出来たのは嬉しいですね!

 
おにぎり班
合間を見ながら他のグループの様子も拝見♪おにぎり班はすでに完成。指導してくれた、三又のおばあちゃんたちとゆっくりお茶飲み中でした。ミッションは難なくクリア。
 
漬物・料理班
こちらは漬物・料理班。こちらもおばあちゃんたちの指導で、ミズの実の漬物完成~!学生の皆さんたちの頑張りにおばあちゃんたちもニコニコ。笑顔が絶えません。
   
 きのこ狩り イワナの塩焼き班
「きのこ採れるかな?」という不安な声をもらしていた三又長右ェ門オーナーの高橋登さん(写真右)でしたが、無事にきのこをGET! 三ツ又温泉で養殖されている、活きのいいイワナを塩焼きしていきます。美味しそうな香りが会場にプンプン。
   
山内そば班

最後は山内そば班!


と思いきや、こちらの班の作業には間に合わず…。

山内そば班の皆さん、ごめんなさい。


こちらの班は山内特産のそばの粉ひき体験をしたそうです。水車を利用した粉挽きで、20時間ずっと挽き続けるそうですよ。

 

 

 
いものこ汁作り
ミッションを終え、集まった食材で三又集落のお母さんたちがいものこ汁を作っていきます。そして学生の皆さんが教わりながらお手伝いを。お母さんたちによる絶妙な目分量で仕上がる味付けはバッチリ!三又自慢の食材をたっぷり使ったお昼ごはんの完成です。また、そば粉でそばがきも作りました。ほんのりとそばの香りが残るそばがきは、鍋の具材に。
 
いただきます!
「いただきます!」の元気な挨拶のあと、学生と集落の皆さんが一緒にご飯を囲みました。新鮮な食材ばかりで作った手作りの味。自然の中で、みんなと楽しい時間を過ごす中でいただくご飯は、学生のみんなにとって、どんなに美味しかったことでしょう。また、メインであるいものこ汁の美味しさといったら格別!おかわりする人続出の味でした(^^)
 
三又の散策
プロジェクトスタッフの皆さんが手作りした「山内三又地区探検まっぷ」を頼りに、午後のひと時を三又の自然の中で思い思いに過ごしました。川のせせらぎを耳にするだけで心休まる時間。
遊水の里公園では、その場に残った参加者がゆっくり時間を過ごしていました。お昼ごはんの後片付けをする、集落のおばあちゃんたちの姿も。
 
 閉会式

お別れの時間が迫りました。
学生や先生方からの感想をご紹介します。


大自然の中で遠足ができて楽しかった。またこのような機会があったら参加したい。

 

秋田は自然が豊かなところではあるが、普段の生活では自然に触れられる機会が少ない。今回、足を伸ばした山内で水や山に触れられたのは良いリフレッシュになった。


他にも、地域の食材が豊富、時間がゆっくり流れる気がする、会う人みんな優しい、地域の団結力を感じる、などなど好意的な感想ばかりを体験中にも聞くことができました。

 
 

横手市との交流事業の一環で、学生が山内の特産品であるいぶりがっこの製造・商品化に取り組むこと3年目。先輩らの活動を受け継ぎ、自らが肌で感じるようになった「山内三又の魅力」をより多くの人に感じてもらおうと実施した今回の企画。大成功でしたね!!

 

また、同プロジェクト1期生のOBの方が市の職員として、2期生のOGの方が大学の職員としてこのイベントにいらっしゃいました。必然のようにも感じる人との繋がりを目にし、とても温かい気持ちで三又を後にしました。

 

今年のいぶりがっこもおいしくできますように!!

 

ブログ:秋田大学オフィシャルいぶりがっこ製造プロジェクト

 

 

県南担当 けこさん