秋田県では、ウィズコロナ時代の新たな旅行スタイルに対応した受入態勢の強化と農地の保全・活用を図るため、農村体験ツアー(オンライン)(以下「オンラインツアー」)を企画から実施まで習得する研修を行いました。オンラインツアーを実施することで、交流活動の拡大と農山村のファンを増やし、地域の活性化を促進することを目的としています。本レポートは、実際にオンラインツアーを企画するために必要な基礎的な知識から学んだ研修の様子です。
全3回の研修は、学びing㈱代表で、能代市地域おこし協力隊の斉藤常治さんを講師にお招きしてZoomを使用しオンラインで実施しました。

第1回 オンラインツアー基礎/オンラインツアー視察(令和3年10月28日実施)

第1回の前半は、オンラインツアーの基礎を学びました。コロナ禍で生まれた新しい観光と言える「オンラインツアー」ですが、今回の研修生には馴染みがない未体験者が多く、Zoom初心者もいました。しかし、斉藤さんのお話からオンラインツアーを実施することにどんな目的があるのかを学ぶとこれからの活動に広がりや可能性を感じることができ、Zoomの基本的な操作も画面越しの指導で問題なくできるようになりました。

後半は、オンラインツアー視察として、斉藤さんが過去に実施した研修の受講生であり、オンラインツアーを実践している二ツ井町観光協会の野呂勝彦さんのツアーに参加しました。一体験者としてツアーそのものを楽しんだことはもちろんですが、Zoom初心者であった野呂さんの慣れた進行に驚き、また質疑応答にも丁寧に答えていただき、学びの多い体験・視察となりました。
◎参照:【オンライン体験】龍の気が満ちる!パワースポットで楽しむ米代川カヌー

第2回 Zoom主催者活用基礎(ワークショップ)/ガイドマッチングサービスの知識(令和3年11月18日実施)

第2回の研修は、Zoomのホスト(主催者)になってオンラインツアーを実施することを想定し、その操作や環境整備(回線確保)の重要性を再確認しました。主催者はお客様を楽しませるサービス精神だけではオンラインツアーを円滑に遂行できず、前出のスキルを持ち合わせていることが大切なことを改めて学ぶ回となりました。そのスキルを身に付けるために斎藤さんからZoom操作の「自学自習」の仕方を教えていただきました。
2回目以降の研修は、終了済みの研修のアーカイブを見ることで受講可能としました。

第3回 オンラインツアー企画と運営等(ワークショップ)(令和3年11月25日実施)

最終回は、参加者各自でツアーの企画書を作成しました。最初に、斉藤さんの受講生が実際にオンラインツアーを実施している新聞記事をご紹介いただき、身近な素材やネタからオンラインツアーを実施できている成功例を拝見しました。そのあと、各自でツアーを考え、参加者でシェアしました。好きなことや興味のあることから練られた企画に対し、斉藤さんからひとりずつにアドバイスをいただきました。私たち秋田県民にとっては常識的なことが他県の方から見ると興味のあるネタになり得ることや、詰め込みすぎの企画をもっとシンプルにすることなど、アドバイスから見直す点が多くありました。
今後は、斉藤さんの個別指導を受け、実際に秋田の農山漁村を楽しめるオンラインツアーを企画します。
〇オンラインツアーの告知等詳細については、本ホームページに掲載する予定です。