〈レポート〉東由利で夏満喫~キャベツ畑と裏山遊び~
令和元年8月4日(日)実施
秋田の農山漁村地域に出かけ、豊かな自然の中でおいしい「食」や美しい「景色」、そこに暮らす「人々」など、その地域の魅力を見つけるツアー「あきた農村の魅力★発見ツアー」を実施しました。
今回の舞台は、由利本荘市東由利地域です。 東由利は、朝晩の気温差が大きい地域でその環境がおいしい農産物を育てています。そのひとつが雪中キャベツ。夏はキャベツの苗植え体験を、そして冬は収穫体験をメインにグリーン・ツーリズムを存分に楽しめる内容でお届けします。
なお、この取組は「Cool Akita農泊推進事業 地域の魅力発信力強化事業(秋田県)」で実施しています。
今回の行程(バスで日帰り)
(秋田駅東口=秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎 出発)=由利本荘市東由利地域/キャベツの苗植え体験=里山夏ランチ=「山遊庭の森」で裏山遊び=天鷺ワイン城(=遊学舎=秋田駅東口到着)
金子農産 キャベツの苗植え体験
旅行実施は、当協議会賛助会員である有限会社秋田コスモトラベルです。一行は、最初に金子農産の代表・金子拓雄さんを訪ねました。金子さんは、東由利のグリーン・ツーリズム活動を支えるひとりです。農作業体験の受入はもちろんですが、金子さんのお話はおもしろく、さらに知識も豊富でその人間性や人柄の魅力がお客様に伝わっているのがまるで見えるようでした。
ここでは雪中キャベツの苗植え体験を行いました。夏のこの時期に苗を植えて、冬の収穫を待ちます。最初に野菜移植機での定植を見学しました。その等間隔に植えられた苗にならって、隣の畝に等間隔に手作業で定植しました。暑い中での作業でしたが、達成感も収穫への期待もこみ上げ、作業自体は気持ちのいいものでした。
金子さんが育て、キンキンに冷やしたスイカをその場で割り、おやつにいただきました。その後、サプライズ的にスイカ畑にお邪魔し、収穫&即売会!大きなスイカを抱えて皆さん大喜びでした。
東由利の特産品と言えば「フランス鴨」です。金子さんが約30年前に東由利で飼育と販売を開始しました。飼育ハウスの見学をさせてもらいました。
農家民宿 弁天の宿 里山夏ランチ
金子さんの畑で作業や楽しい交流を終えたあとは、農家民宿弁天の宿へ。旬の地元食材をお客さんに食べてほしいというオーナー・高橋京子さんの言葉そのものの料理が並びました。キュウリやオクラの入った冷や汁は懐かしく、金浦産のもずく、夏野菜と鮭のチーズ焼き、ミズの寒麹漬、そしてフランス鴨のハムやスープも。写真撮影のあとに更に3品追加され、お客様もみんなお腹いっぱい。料理に感激した皆さん、また訪れたいスポットのひとつになったようです。
「山遊庭の森」で裏山遊び
ご自分の裏山に「山遊庭の森」と名付け、体験交流の場にしている阿部重助さんを訪ねました。昼下がりの時間となり外での体験時間に心配もありましたが、森の中に一歩踏み込んだ瞬間に涼しい空気に変わり、驚きました。心地よい風が吹き抜け、過ごしやすささえ感じました。
山遊庭の森は、山菜のミズの宝庫。また、目を凝らせば夏みょうが、夏わらびも自生しています。阿部さんの指導もいただきながら、収穫を楽しみました。
そして、山歩きと収穫を楽しんだ一行を驚かせたのが、阿部さんが栽培する「とんび舞茸」です。とんび舞茸と言えば、真夏の高級きのことも言われる品物ですが、お客さんにお土産として配られました。
阿部さんの奥さんも重助さんと一緒にお客様へのおもてなしをサポートしてくれました。
奥さん手作りの漬物や枝豆も、のどを潤してた冷たいお茶もありがとうございました。
まだ実の青いプラム。ここではプラム、あけび、山ぶどう等様々な果樹が秋の収穫時を待って生長中でした。
阿部さんの隠れ家?!東屋に入らせてもらいました。古民具が大切に保管され、見たことのない年代物の道具にお客さんも感心。
城下町を一望 天鷺ワイン城からの眺め
東由利地域から秋田市に向かう道中、岩城町の天鷺ワイン城に寄りました。残念ながら日曜日はワインの製造工程が見られるラインが止まっていましたが、プラムワインの試飲、ワインゼリーの試食、そして展望コーナーから城下町と里山、その向こう側に見える日本海の眺めを見て一息つきました。
次回の本ツアーは、2020年2月下旬から3月にかけて、雪中キャベツの収穫体験をメインにしたツアーです。
その他、冬の由利本荘市を楽しめる企画を考えています。お楽しみに!