平成30年11月3日(祝・土)実施
秋田の農山漁村地域に出かけ、豊かな自然の中でおいしい「食」や美しい「景色」、そこに暮らす「人々」など、その地域の魅力を見つけるツアー・「あきた農村の魅力★発見ツアー」を実施しました。
今回の舞台は、三種町と男鹿市です。 今回の参加者の多くは、秋田市内の皆さんです。秋田市内の中心部から車でそれぞれ約1時間の三種町と男鹿市ですが、たくさんの魅力を見つけ、感じてもらえました。その様子をご紹介します。
今回の行程(バスで日帰り)
(秋田ふるさと村=秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎=秋田駅東口 出発)三種町/キウイのもぎ取り体験=郷土料理作り=男鹿市/滝の頭湧水水源浄水場=こおひい工房珈音=道の駅おが(=秋田駅東口=遊学舎=秋田ふるさと村到着)
(三種町)体験館一会 キウイのもぎとり体験
旅行実施は、当協議会賛助会員である有限会社秋田コスモトラベルです。山本代表が添乗してくれました。
三種町に到着し、一行はバスを降りてさらにキウイ園地を目指して細い道をのんびり歩きました。歓迎の挨拶は、体験館一会の工藤元太郎さんです。
キウイはこだわりの無農薬栽培です。園地にたくさんなっているキウイの実、その様子を見るのはほとんどの人が初めてだったようです。もぎ取ったキウイはすぐには食べられないので、工藤さんが熟したキウイを試食用に準備してくれました。手で半分に割ってそのまま豪快に。キウイってこんなに甘いの?!と衝撃すら受けました。
さらに、ご近所農家さんの園地見学にも連れて行ってくれました。見せてもらったのは、こちらも珍しいあけび園地。あちこちから「懐かしい」の声が聞こえてきました。 また、散策中に立派なネギを収穫している農家さんに出会い、青空の下でお互いに気軽な会話を楽しみました。
田舎ぐらし大学みたね 郷土料理作り体験
会場を三種町役場 琴丘総合支所に移し、郷土料理作り体験に挑戦しました。メニューは、県央以北で食されている「けだて(きゃのこ汁、けの汁)」という汁物がメインです。
作り方を教えてくれたのは、田舎ぐらし大学みたねの(写真左から)柴田千津子会長と板倉正子副会長、渡辺綾子さんです。
けだては、たくさんの山菜や根菜が入っており、炒った大豆(ずんだ)が入るのがポイントです。昔は、正月料理の一品で、数日にわたって食べられるようにたくさん作り、女性たちは体を休ませたと柴田会長が教えてくれました。
「けだて」は栄養豊富で滋味深い味わいの汁物、それに新米の大きなおにぎりや寒天などたくさんのおかず、漬物を用意してもらいました。また、メンバーが作るブルーベリージャムの販売コーナーもあって大盛況♪食にまつわるいろいろな質問を受けて交流を楽しみました。
(男鹿市)滝の頭湧水・円形分水工の見学
一行は、三種町から男鹿市を目指しました。バス車内では、NPO法人はちろうプロジェクトの理事で、*当協議会もお世話になっている鐙長秀さんに案内人として、八郎潟干拓事業についてお話いただきました。つい難しくなりそうな専門的なお話ですが、その場を明るくする鐙さんの雰囲気に車内は盛り上がりました。
*鐙さんは、あきた里地里山だより情報発信推進員です。
現地に着くと、男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会より2名のガイドさんが待っていてくれました。秋晴れの気持ちのいい日に、軽く歩きながら滝の頭湧水のしくみについて教えてもらいました。学びの多い時間となり、参加者の方から大変好評でした。
こおひい工房珈音 コントラバスの生演奏
そして、バスは午後のメインイベントを控えたこおひい工房珈音(かのん)へ。個人客が楽しむ小さな店舗に大人数で訪れてしまいましたが、オーナーの佐藤毅さんが丁寧にコーヒーを淹れてくれる姿にお客様の理解をいただきました。コーヒーと焼き菓子でひと休みです。
そして、珈音を営む一方でコントラバス奏者の一面ももつ佐藤さんが案内してくれたのは、店舗裏手にある里山と田んぼに包まれる最高のロケーション。そこで、静かにゆったりと奏でられるコントラバスの音色はすばらしく、贅沢な気分にさせてくれました。宮沢賢治の耕母黄昏をはじめ、アンコールも入れて4曲を演奏した佐藤さんに大きな拍手が送られました。
バスは珈音をあとにし、今年オープンした道の駅おがで休憩と買い物タイムを設けて今回の日帰りバスツアーは全ての行程を終えました。以下は、参加者の皆さんの感想(抜粋)です。
- 個人では1日では体験できないような内容だったので、とても楽しかったです。県内にはまだ本当に良いところがあるので、次の企画も心待ちにしております。非日常をありがとうございました。天気にも恵まれ、自然の中を歩いたこと、とても気持ちがよかったです。
- ゆったり、のんびり、自然を満喫できるもので心が豊かになりました。添乗員さんガイドさんも行き届いた話しぶりで楽しく過ごせました。コントラバスの世界良かったね。宮沢賢治を思い、聞き惚れました。
- 農村ツアーというものに初めて参加したが、改めて農村の何気ない風景、素朴な料理がいいものだと実感しました。また、地元で頑張っている若い人にも会うことができ、地元・農村の魅力を再発見しました。
今回のツアーを実施することにより、訪れた各スポットに新たなファンが付いてくださったことを嬉しく思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。