仙台市立沖野中学校(2年生) 野外活動・農家体験
農家民宿 三又長右エ門
2016年5月24日(火)
仙台市立沖野中学校は、2005年より2年生の野外活動を秋田で実施しています。 農業や農家の人にふれることで、働くことや自分を見つめ直すきっかけを作り、皆で食卓を囲んだり、家族と一緒に働くことで人と触れあう交流を大切にすることを目的に、「農家体験」を実施してきました。 今年も県南部4市町村の農家の皆さんの協力を得て、元気な中学生のみんなが貴重な体験をすべく、秋田にやってきました。
【受入窓口:あきた芸術村、取材:農家民宿三又長右エ門(横手市山内)】
横手市役所条理南庁舎そばで、対面式が行われました(各地域で開かれました)。中学生のみんなは緊張気味。
農家民宿三又長右エ門を経営する高橋篤子さんのお宅へ。住宅街で暮らす中学生が、360度緑でいっぱいの農家体験に挑戦します。
向かったのは、畑ではなくもみ殻置き場。「かぶと虫の臭いがする」、「さらさらして気持ちいい」などと、まだ余裕のみんな。
大きな袋にみんなで道具を使ってまとめていきます。すでに靴の中はもみ殻でいっぱい(^^)
「重い重い、やばいやばい!」そう言いながらも4人で協力して軽トラの荷台に乗せることができました。
運んだもみ殻を今度はマルチの両サイドに散布します。防草・除草効果があるそうです。
山内地域特産である山内ニンジンを植える予定の畝。長ーい!
畑1枚が完成するまでもう少し。でもお昼ももうすぐ…さぁどうする?!疲れているはずの彼らから「やります」の声。頼もしかったね。
今日はみんなが家族の一員。お昼ごはんの準備も一緒に。
野菜がたくさん入ったカレー。「おばあちゃんが作ったカレーの味がする」という感想も聞こえました。 本場のいぶりがっこも初めて食べました♪
午前中の疲れをお昼ごはんで吹っ飛ばした彼らは、休憩時間も外で過ごしました。
豊かな自然に包まれる時間。鳥や虫の音が聞こえてきました。
「農家さんの手伝いは辛い。でも楽しい」。みんなが口を揃えてそう話してくれました。
篤子さんも「うちは力仕事がいっぱいだから。男の子が来てくれて仕事がはかどりました」
もみ殻を集める、畑にまく…。この作業は、午後も繰り返し行われたようです。田植えや収穫作業とは違い、どちらかと言えば地味であり体力も必要な作業でしたが、仲良しな4人は「やります」、「がんばります」と頼もしい様子で挑戦してくれました。
ひょっとすると、一人だったら投げ出していたかもしれません。それを踏み止まらせたのは、一緒に汗を流す友達の存在だったかもしれないし、「ありがとう」と言ってくれる農家のお母さんを喜ばせたい。そんな気持ちだったのかもしれません。
人との関わりと作業をとおして感じた達成感、そして野外活動3日間で得た様々な学びを忘れずに、またいつか秋田に遊びに来てね。