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しとしとと雨が降り続ける夕方。 あいにくのお天気になってしまったこの日、五城目町内川地区ではホタル観賞ツアーが実施されました。
真っ白な外観が特徴の旧内川小学校「総合生きがいセンター」に集合です。 |
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こちらに写っているのは、内川地区を流れる内川川。 雨の多さを物語っています。
なかなか降りやまない雨。 濁った川…。
この雨の中、果たしてホタルはあらわれてくれるのでしょうか…。 |
とっぷり日も暮れた頃、約30人の参加者を乗せたバスが到着しました。 参加者は親子連れが大半を占めています。
まずは腹ごしらえから。 地元のお母さんたちが作ってくれたおにぎりに、ミズと鶏肉のお吸い物、ミズときゅうりの浅漬けです。
他にも、ホタルが住む豊かな里で育ったミズと、五城目の名産にしようと取り組んでいる木いちごをつかった木いちご最中がお土産として配られました。
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まずは内川再生の会会長さんよりご挨拶。
「今日はお集まりいただきありがとうございます。あいにくの雨で残念ですが、昨日は雨の合間にホタルが現れたのを確認しています。自然現象なので、必ず現れるという保証はありませんが、見られる可能性は十分にあります。 まずは内川のお米で作ったおにぎりを召し上がってみてください。」 |
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会場にはプロジェクタが用意され、五城目町がロケ地となった映画「釣りキチ三平」と伝統芸能「内川こどもささら」が上映されていました。
昨年のホタル観賞ツアーでは内川こどもささらが披露されましたが、今年はこどもささらに参加する小学校高学年の子供の人数が足りないとのこと。 「今は小学3年生の子供たちに、総合的な学習の時間で体験してもらっているところ。みなさんに披露できる日が近いうちにやってきます。また、伝統を絶やさないように、こうして映像に残しています。」
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おなかいっぱいになり、内川のことを知ったあとはいよいよホタルの住むポイントへ! 小雨がぱらつく中、バスに乗り込み、集落の奥、内川浅見内へ進みます。
途中「現場でホタルを確認したという連絡が入りました!」とうれしい報告が! 期待を胸にバスは進みます。 |
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前照灯を消したのは、明るい強い光があると、ホタルが光ってくれないから。 そのため、バスもエンジンを切って完全消灯することに。 暗闇と静寂につつまれたバスの中から、眼をこらしてホタルを探します。
(もうこうなると写真は撮れません…)
「あっ!いた!!」 茂みの中に小さな光が見えました。 感動している間に、もう1匹のホタルがバスの前方から後方に向けて、すうーっと飛んでいきました。その様子はまるでわたしたちにあいさつするかのよう。 期待が膨らむなか、第2のスポットへ移動します。
こちらではバスを降りて明かりひとつない真っ暗な道を歩いて進みます。 闇の中で敏感になった聴覚や嗅覚が、森の奥から聞こえる音、わき立つ緑と土の香りを感じ取ります。それは豊かな自然がそこにあることを伝えていました。
小さなお子さんからは「こわいよー!」と声があがりますが、それでもホタルが見たいから、歩みを止めません。 |
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(※写真は加工しています) 傘を差したまま田んぼを見下ろすようなかたちで暗闇をじっと見つめていると、草むらのなかから小さく光るホタルが。
今にも消え入りそうな光を息をひそめて見つめます。
きれいな水の川でないと育たないゲンジホタル。成虫になってからはエサも食べず、寿命はわずか約2週間だといいます。はかない命ですが、この2週間の間に求愛のために光を放ち、交尾・産卵をして子孫を残します。 来年も内川にたくさんのホタルが飛び交いますように… |
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こうして無事にホタルを見ることができました。 みなさまの感想は… 「子どもにホタルを見せたくて参加しました。雨で心配だったけど見られてよかった。」 「自然の中でマイナスイオンをたっぷり浴びたという感じ。森の香りに癒されました。」 「ホタルはとってもかわいかった!」
満足した様子のみなさんを乗せて、バスは内川をあとにしました。
内川再生の会のみなさんも「本当はもっとたくさんのホタルがいるところを見せたかった…。とりあえず、少なくてもお見せすることができてほっとしました。」と無事終了したことを喜んでいました。
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内川再生の会では田んぼのオーナーを募集しています。 また、イベントとしては稲刈り体験や収穫祭が予定されています。 当ホームページ内ふるさとオーナー紹介ページでもご案内させていただきますので、ぜひご覧ください。
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