平成25年10月28日(月)、ふるさと秋田づくり実地研修が大館にて行われ、農地等の保全・活用によって地域の活性化に取り組む14名の方々が、県内各地から参加しました。
まずは朝県庁に集合し、バスに乗り込み出発。 移動中、車内ではふるさとオーナー事業についての説明や、参加者の自己紹介を行いました。 それぞれの活動のPRに熱がこもります。 |
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バスは国道285号線を走りどんどん北上。
車窓からは鮮やかに色づいた山を眺めることができました。
(写真がいまいちなのは私がバスに酔ったからです…) |
到着したのは、「陽気な母さんの店」農作業体験所。
以前住んでいた方が「この家を若い方に有効に活用してもらいたい」とおっしゃってくださったそうで、現在体験場所や農作業の休憩所として整備中とのこと。
三階建ての立派なお屋敷です。 |
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玄関ホールも広~い! 吹き抜けになっています。
そして、みなさん入るなり、 「これは…すごいね…」 と見上げる先には… |
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なんと天井画!
このお屋敷のかつてのご主人が趣味で描いたもので、大館に伝わる「老犬シロ」のお話を表しているんだとか。
この後、忠犬ハチ公の資料を集めた部屋や、ご主人の作品を飾った部屋などなど…お屋敷を見学させてもらいました。 |
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見学を終えたところで、時間はちょうどお昼時。 研修を始める前に、「陽気な母さんの店」のお弁当をいただきます!
今日講師としてお話しくださる「陽気な母さんの店友の会」会長の石垣一子さんによるご挨拶。 「地元のものをたくさん使ったお弁当です。どうぞお楽しみください。今、惣菜部門に力を入れているので、ご意見があればぜひお聞かせください」 |
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お弁当のふたをわくわくしながら開けると… 色とりどりのお料理が! どれから食べようか迷ってしまいます。
大館のとんぶりや芋の子(里芋)も入っていました。
ごはんものも、古代米入りのお赤飯・白米・いなりずしとボリュームたっぷり。
どれもおいしく、おなかいっぱい頂きました。 |
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さあいよいよ研修開始。 陽気な母さんの店の取り組みについて、石垣会長からお話いただきました。
「陽気な母さんの店」…平成13年4月に体験交流型直売所としてオープン。公的資金導入を行わずに、女性農業者が会員出資と販売手数料により、独立採算で常設直売所を立ち上げ運営しています。
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活動内容も多彩で、農産物販売のほか、仕出し、食堂、野菜セット・きりたんぽセットの宅配、加工品製造、加工体験・農作業体験の受け入れ、学校給食への食材提供などを展開。
ふるさとオーナー制度では制度初となる「果樹オーナー」の募集を実施。りんごや梨のもぎ取り体験を実施しました。
そして今現在、直売所として売り上げ県内2番目の規模にまで成長した「陽気な母さんの店」。 その秘密はどこにあるのでしょうか。
感じたのは農家のお母さんたちの誇り。 このお店ができるまでの苦労は大変なものでした。 それだけに、お母さんたちには「陽気な母さんの店」は自分たちの店なんだ、という強い想いがあります。
その誇りが感じられることのひとつに、店頭に必ず一人は農家のお母さんがいるということがあります。 直売所とは農家と消費者の距離を縮める場所。おいしい野菜の食べ方・保存の仕方などは、農家からお客さんに直接伝えることが大事だと考えています。
また、70人いる会員は、必ず一人一役に就き、それぞれが役割・目的意識を持って活動しています。 おいしい野菜・果物を販売すること、ほっとできる惣菜・食事を提供すること、地元の食文化を伝えること、お店の環境を整備すること…こうした努力から多岐にわたる活動が実現しているのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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「陽気な母さんの店」に続いて、県の担当者から「道の駅さんない」で実施しているいものこオーナー・そばオーナーの取り組みについて紹介されました。 毎年行っているいものこオーナーの募集は今年でなんと14回目。
研修参加者のみなさんも、ふるさと秋田を元気にしようと取り組んでいる方ばかり。 質問が次々と出てきます。お店のこと、県外の販路のこと、やっぱり気になるお金のこと…
情報交換の場にもなり、石垣さんも「まだまだ勉強しなくてはいけないですね」とおっしゃっていました。 |
さて、難しい話はここまで。
「陽気な母さんの店」は体験交流型直売所ですから、やっぱり体験してみないと!ということで、樹園地へやってきました。
ここで体験メニューのひとつ「りんごのもぎ取り」を体験します!
石垣さんは「まだ収穫にはちょっとだけ早いんだけど…」と言うものの、真っ赤なりんごがたくさん実っていました♪ |
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品種は「秋田紅あかり」。 鮮やかな赤色に、黄色の星がちりばめられたような見た目が特徴です。
蜜は入りませんが、酸味が少なく、甘くてジューシー!ぱりっとした食感です。 |
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さあ早速収穫です。
来年果実がつく花芽を傷つけないように気を付けて。(写真:矢印で示した部分)
花芽と逆の方向へりんごを持ち上げるようにするだけで、「ぱきっ」と小気味よい音をたてて簡単に取れました!
「はさみで取るんじゃないんだね」 「簡単に取れて気持ちいい!」 |
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収穫は一人2個。
あっという間に終わるかと思いきや… 一番赤くて大きくておいしそうなりんごはどれか見極めるため、かなり真剣になってしまう参加者が続出です。
そこで「おいしいりんごの見分け方はあるんですか?」と伺ったところ、「どれもみんなおいしいですから」と…そうですよね! どれも太陽の光と愛情をたくさん注がれて育ったりんごです。 |
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収穫したりんごを片手に、樹園地を見学しながら戻ります。
このあと「陽気な母さんの店」へ立ち寄り、野菜や加工品のお買いものを楽しみ、大館を後にしました。 |
ふるさととはなんでしょうか。 心が安らげる場所。 ほんとうに生まれ育った故郷でなくても、帰りたいと想う場所。
そして、ふるさとには訪れる人と迎え入れる人の、地域に対する愛情があります。
その愛情の示し方として、活気のある場所を作るため、変わらない景色や帰ってくる場所を残すため、陰ながら頑張っている方がたくさんいます。 そんなふるさと秋田づくりに取り組む方の熱意に触れた一日でした。
来年はあなたもふるさとオーナーになって、その取り組みを応援してみませんか? ふるさと秋田は、いつでもあなたを待っています。 |
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りんご・梨のもぎ取り体験 |
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