農家民宿 甚吉
初夏の田舎スイーツ
笹巻き作り体験
平成25年6月27日(木)
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初夏は、キレイな緑色になった笹の葉が目を引きますね。
今年もそんな時期になりました。
″笹の葉″と聞けばなにを想像しますか??
私はもちろん”笹巻き”。
笹のい~い香りがついたおいしい餅米に、きな粉をたっぷりかけてパクッと♪
笹巻きは、秋田の伝統的な郷土料理として県内で幅広く食べられています。
端午の節句に食べられるイメージが強いのではないでしょうか?
今回はそんな笹巻き作り体験(主催:当協議会)の様子をお送りしたいと思います。
笹巻き作りを教えてくださるのは、仙北市田沢湖で民宿 甚吉を営んでいる田口郁子さんです。
早朝から自宅近くに生えている笹の葉を採って綺麗に洗い、下準備をして待っていてくれました。
採れたての笹は青々としていい香り!
◆下準備◆
・餅米は洗って2時間程水に浸しておきます。
2時間経ったら10~30分、ザルに上げ水気を切ります。
・笹巻きを縛る「イ草」は半日~一晩水につけておきます。
※今回は畳屋さんからわけてもらいました。
イ草がなければ、ビニール紐で代用可。
・笹の葉はきれいに洗っておく。
◆笹巻き作り・巻き方◆
①葉の表面が内側になるように
左右対称に丸めて円錐型に |
②餅米をサラっと詰める
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③葉の両端を手前に折り畳む
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④③の上に2枚目の葉を縦半分に折って重ね、点線の箇所を後ろから手前に折る |
これでお米が漏れにくくなる
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⑤イ草を点線の裏側から矢印の箇所にまわし出す |
⑥矢印の方向に紐をまわし、点線の上を通す |
⑦矢印の方向から後ろをまわし、☆印の箇所にまわし出す |
⑧☆印の箇所に紐を引掛けたら先端の紐と結んで出来上がり |
巻き終わった笹巻きは、5個1組で紐をまとめておきます
笹巻き作りを教えて下さった「民宿 甚吉」のお母さん(写真左側) |
郷土料理に興味があり、体験に参加された方。
この後笹巻き作りをマスターしました!(写真左側) |
◆茹で方◆
沸騰したお湯に笹巻きを入れ、蓋をしたらやや強めの中火で30~40分茹でる
茹でている最中、台所は笹の香りに包まれてとてもさわやかでした♪
茹で時間は短くすると、堅めに。長くすると、柔らかいものができるそうです。
茹であがったばかりの笹巻きは、更に鮮やかな緑色になっていました。
イ草は茹でた直後でも熱くならず素手で掴む事ができました!
一方ビニール紐は熱くなってしまい、とても素手では掴む事ができません。
やっぱり昔から使われ続けられている理由があるんですね。
◆試食◆
お待ちかねの試食です♪
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お母さんの指導のによって皆さん上手に作る事ができ、見事な笹巻きが完成しました。
笹巻きはきれいな正三角形で、裏から見るとしっかり三方が紐で固定されていました。
このおかげで笹がほつれる事がなかったんですね。
笹の葉のいい香りと、きな粉とのコラボレーション!
とてもおいしくいただきました。 |
体験に参加された方は、
「前から疑問に思っていた紐の結び方をマスターできてよかった!楽しかったわ~」
と喜んでいました。
郷土料理に興味をお持ちの方で「またこういう企画があればその時は参加したい」とおっしゃっていました。
今回笹巻き作りを教えてくださった民宿 甚吉では、″笹巻き″のことを、″ちまき″とも呼ぶそうで、新笹が採れたときに作るそうです。
甚吉にとっては旬を感じる事ができる食べ物なんですね。
参加された方は笹巻きの事を″ちまき″と呼ぶ習慣がなく、不思議な様子で聞いていました。
私も体験してみて、今までは包み終わったものを蒸すものだと思っていましたが、茹でている事に驚きました。
私にとっては身近な食べ物なのに知らない事だらけで、吸収する事がたくさんありました。
体験した事で、今後私自身も笹巻きという郷土料理を広めていきたいと感じました。
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【笹の葉の冷凍保存方法】
6リットルの湯に砂糖を一掴み入れ、笹を茹でる。
冷えたら冷凍庫で保存。
【古代米入り笹巻き】
古代米を餅米に対して1割入れて作ると、ほんのり紫色の甘い笹巻きができるそうです。
ぜひお試しください。
「笹巻き」作り体験 参加者募集中!
協議会では、仙北市のほか2地域で笹巻作り体験を実施します。
詳しくはこちらをご覧ください。参加ご希望の方は、協議会に
お電話(℡018-829-5895)でお問合せ下さい。
■7月3日(水)しばたん家(三種町)14:00~
■7月7日(日)農家民宿 開墾の里(由利本荘市)9:45~
どちらも体験料は500円です。
協議会事務局