8月上旬、昭和女子大学2、3年生8名の皆さんが、授業の一環である国内社会調査研修のため、
仙北市西木町を訪れました。同大学・瀬沼頼子教授が率いる学生の皆さんは、農村活性化への
関心が高く、女性の活躍が目覚ましい仙北市西木町を研修地に選びました。
直接、農家さんとの触れ合いが可能な農家民宿に宿泊しながら4泊5日にわたる調査を実施されたのです。
一昨年に県内で実施したモニターツアーに参加して以来、この地に注目し続けた瀬沼先生。
「(グリーン・ツーリズム西木研究会メンバーである農家のお母さんたちが)
長年の蓄積である経験を活かす様子や、温かいおもてなしの心も学生に体験してほしい」
仙北市西木町の自然やそこに住む人の魅力に惚れ込んで瀬沼先生は実施に至るまで入念な準備を重ねてきたそうです。
研修のスタートは仙北市役所 西木庁舎にて、秋田県立大学の荒樋豊教授による講義から。
2005年にFNSドキュメンタリー大賞にもノミネートしたという、秋田県立短期大学(現在の秋田県立大学)
の学生たちが、実際に農村活性化に取り組んだドキュメンタリーを見ました。
能代市常磐地区を舞台に奮闘した「おんな6人やるべ!村おこし」と題したそのドキュメンタリーは
同世代である彼女たちにとって、大きな刺激になったようです。
*農家民宿 のどか
講義後は、西木研究会メンバーである農家民宿(里の灯、星雪館、泰山堂、のどか)に分宿。
こちらは、農家民宿のどか。佳子おばあちゃんと大きな鯉が泳ぐ池を覗きこんだり(写真左)、
同世代であるオーナーの由希子さん(写真右・右)とも話が弾んでいました。
若きオーナーである由希子さんの想いに注目の宿ですね!
*農家民宿 星雪館
農家民宿 星雪館にお邪魔すると、学生のみんなは星雪館の2階を吹き抜ける風を心地よく受け、
ゆっくり過ごしているところでした。
「民宿に泊まるのは初めて。旅館やホテルより、秋田に来た!という感じがします。
新鮮な野菜が食べられて嬉しい!」
宿周辺の豊かな自然や、野菜のひとつひとつに感激する彼女たちに、星雪館のお母さんもにっこり。
*農家民宿 泰山堂
泰山堂にお邪魔したときには、ちょうど夕ご飯の準備中。囲炉裏を囲み、お膳でいただく料理に、
瀬沼先生(写真左:後列右)は「コレがいいのよね!」と絶賛。秋田県出身の学生さんもいて、
客観的に故郷・秋田を考え、感じる良い機会になったのではないでしょうか。
*農家民宿 里の灯
農家民宿 里の灯も夕ご飯。日も暮れ、民宿に着いてから数時間が経つ頃。
民宿のお母さんと学生さんはすっかり仲良くなっていました。
「明日の朝は畑に出よう。暑い時間の作業は大変だから、涼しい時間に済ませちゃおう。」
研修への参加は、農家さんの日々の生業に触れられる良いチャンスにもなったことでしょう。
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それぞれが研究テーマをもって臨んだ今回の研修。
行程2日目以降は地域の農産資源を使った商品開発研究に取り組む、同町の工房(こめっ粉工房 輝楽里)
での演習や、秋田内陸縦貫鉄道に乗車しながらの演習など、楽しそうな行程の連続だったようです。
自ら学び、農村での時間を満喫する彼女たち。そして、その笑顔にエネルギーをもらう農家のお母さんたち。
全てがステキに目に映る交流風景でした。
県南担当 けこさん
2011年8月26日08:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)