秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

果樹の生命力に願いを託して~農家民宿「自然満喫家」~

桃の葉かきをする茂木栄一さん
久しぶりに澄み切った青空にカラッとした気候が気持ちいい7月25日(月)、農家民宿「自然満喫家」のオーナー・茂木栄一さんが経営・管理する「茂木農園」で、作業の様子を見学させていただきました。

茂木栄一さん 桃の葉かき
(写真左)広大な果樹園を茂木さんの案内でまわり、説明を受けました。「(果樹園の)下には、全部暗渠を敷き、水はけを良くしている。まんべんなく陽が実に当たるよう、その上に反射板を敷きます」
(写真右)桃の葉かきをする茂木さん。「下に反射板を設置しても(日の出から日の入りまで)、どうしても陽が当たらない実がある。出荷する時に、色合いがまばらだと良くないから、葉かきは非常に大切な作業なので、念入りに行います」確かに、桃を買う時は赤くなったおしりの部分を見て判断しますね。

桃の木 桃の木
「今年は豪雪にやられて、実の付きがあまり良くない。毎年、桃の木のオーナーを募っているが、今年はどうかな。希望者がいればやるけれども」と、心配そうに桃の木を見上げる茂木さんでしたが、「最近は天気続きだから、このぶんだとすぐ色づく。来週の収穫は、予定どおりだな」と、確信したご様子。

ぶどうの袋掛け 茂木さん
(写真左)ぶどうの袋掛け。
(写真右)「地面に近い枝は、雪で引っ張られて折れたりしたもんだから、やむなく切ったんだよ」

ラ・フランス 桃の実
(写真左)子吉川にほど近い、ラ・フランスの木は、座高があるため雪に枝が引っ張られることなく、雪害は免れました。
(写真右)ナツキやヒカワハクホウなど、20種類以上ある桃の収穫は、今週末から来月上旬にかけてを予定しています。その様子はまた後日レポートします!

りんご ゴールデンキウイ
(写真左)まだ青々としているりんご。
(写真右)ゴールデンキウイ。

~おまけ~

矢島の田圃 オニヤンマ
(写真左)鳥海の水稲も、順調に育っています。
(写真右)偶然見つけた、オニヤンマ。巨大でした。

鳥海山国際禅堂 鳥海山国際禅堂内部
(写真左)茂木さんの果樹園を子吉川を挟んで向かい側の高台にある「鳥海山国際禅堂」を案内していただきました。堂長は、矢島にある大井五郎満安の菩提寺である「高建寺」の佐藤住職で、長年にわたって浄財を募り創建されました。
(写真右)内部です。毎週木曜日17:30~19:00まで、定例坐禅会を行っているほか、子どもたちの合宿や、団体などでの使用も可能。「国際」というだけあり、国籍や僧俗を問わず参禅希望者に門戸を開放しています。
住所:由利本荘市矢島町坂之下字上新田
お問い合わせ・申し込み先:由利本荘市矢島町立石 高建寺(0184-56-2193)

今年は雪深い冬だったことに加え、先日は大雨による土砂災害も。今年は例年どおりの大豊作とまではいかないようです。常に自然との闘いだけれども、自然の恵みをいただいていることは確か。茂木さんはあきらめず、自分の田畑・果樹園のみならず、地域で農業を辞めてしまった方の土地まで、「誰かが手入れしないと、水もあがってこないし、そこの地は痩せてしまうから」と、代わりに請け負ったりもしています。地道な努力があってこその自然との共存です。そこには、「鳥海山国際禅堂」の入り口に掲げられていた「驀直閑歩(まくじきかんぽ)」という言葉のように、果樹の生命力に願いを託し、雪害を乗り越えようとまっすぐに努力を続ける農家さんの姿がありました。

県央地区担当現地特派員 よどぎみ








2011年7月28日11:03 | 県央情報 | Trackbacks (0)

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