7月2日(土)秋田内陸縦貫鉄道で、「ホタル号」の運行が今年もはじまりました。
日もすっかり暮れた午後8時、車内の電気が消されると、ホワホワと光るホタルが現れました。
「あ、いたいた!!」「光った!」と大人も子どもも、もちろんわたしも大興奮です!!
秋田内陸縦貫鉄道(以下 内陸線)が運行する「ホタル号」は、鷹巣駅を発着する「もりよしのホタル号」と、
角館駅を発着する「にしきのホタル号」の2行程あります。わたしは「もりよしのホタル号」に乗車。
この日は、幼児からお年寄りまでおよそ50人が訪れ、暗闇をゆらめくホタルの光を楽しみました。
内陸線では、2005年から社内の施設でホタルの人工繁殖をはじめました。
夏の間に親ホタルを採集し、産卵からふ化までを管理。育った幼虫を冬の間に沿線の沼に放流しています。
努力の甲斐あって2007年にはホタル号の運行を開始させ、今年で5年目の夏を迎えました。
1行程はおよそ2時間半。ホタル観賞スポットに着くまで、社員の方たちが紙芝居を披露してくれました。
絵も話も全てが社員の方たちのオリジナル。配られた資料には、かわいらしい絵がズラリと並び、
奥の座席に座って紙芝居が見えない子どもにも、ちゃんと話しが伝わるようにという、優しい心遣いです。
午後6時30分に鷹巣駅を出発し、午後7時40分に阿仁合駅で折り返し。
午後8時ごろ、ようやく観賞スポットに到着です。
車内が暗くなっても安全なように足元のライトが灯されると、大人も子ども待ちきれません!
ガバッと窓を開けて身を乗り出し、その時をじっと待ちます。
すると…
奥の林の中にふわりふわりとホタルの黄色い光が見えだしました。
ほわっほわっと短く光るヘイケボタルと、ほわ~んと一度に数秒間光るゲンジボタル。
あっちで光りこっちで光りしながら、短くもたくましい命の光を放っていました。
時折、手が届くほどの距離にホタルが近寄ってくることがありました。
しかし、慌ててカメラを向けても、なかなか上手くとらえることができません。
子どもたちは遠くに離れていくホタルに向かって「ホタルさんバイバ~イ」と手を振っていました。
みなさんも夏の思い出のひとつとして、ホタル観賞に出かけてみませんか。
内陸線のホタル号は9日(土)にも運行されます。
【内陸線臨時列車 ホタル号】
日付:2011年7月9日(土)
時間:もりよしのホタル号 鷹巣駅18時30分発~阿仁合駅~鷹巣駅21時03分着
にしきのホタル号 角館駅19時38分発~上桧木内駅~角館駅21時14分着
料金:大人1000円、子ども500円(乳児無料)
申し込み:鷹巣駅0186-63-0643、角館駅0187-54-3758
県北担当 やっつ
2011年7月4日14:46 | 県北情報 | Trackbacks (0)