本協議会会員・仙北平野あぐり耕房推進協議会(大仙市・美郷町)のメンバーの中に、
リース作りの達人がいます。
「きゃどばた」という工房の看板を掲げる、佐藤直春さんです。
「いやぁ、講習会とか行っても男の人は少ないね~」
男性にはやや珍しい趣味に苦笑いを浮かべつつ、お花への愛情が溢れる佐藤さんのお話を聞いてきました。
約20年前、減反政策で余った土地に何かを育てようと考えたときに、健康食品を作りたいと思ったことを
きっかけに、佐藤さんはハーブの奥深い魅力に、すっかりはまってしまったそうです。
お宅にお邪魔するなり、目に飛び込んでくるものは、繊細でかわいらしい作品たち。
ハーブインストラクター中級の資格を活かして作ったそれらには、一品ずつ深い思い入れがあるご様子でした。
佐藤さんの工房には、幾種類ものハーブをあしらったリースが掲げられていました。
クリスマスリースやお正月のしめ飾りなど季節に合わせたものもあり、どれもステキで目移りしてしまいます。
そして、いつものように作業場に腰かけ、ものの30分ほどで一つの作品を作って下さいました。
「イメージが頭に浮かぶと早いんだよね。」 最後にリボンを器用に飾り付け、完成です。
「ちゃんと育つかどうか不安や楽しみがあるから、種から育てた花を使って作るのが楽しいね。」
没頭しながら趣味のお話をされる様子に、お花と向き合うこの時間が大好きなんだろうなぁと思いました。
「さ、ミントゼリー作ったので、一緒に食べましょう。」
そう言って、雨上がりのときが一番いい香りがするという庭を抜け、工房からご自宅へ。
「私にはもう一つやってみたいことがあって、自宅を人の集まる場所にしたいんです。
調理師免許は取ったんだけど、もう少し先の話かな。
ハーブのこと、もっと勉強しないとね。」
お孫さんにも大好評という爽やかな味わいのミントゼリーとハーブティをご馳走になりながら、
お話して下さいました。
「『道端』の方言の意味で付けた『きゃどばた』なんだけど、看板に工房って書くのは止めたんです。
いつか夢が実現した時のためにね。」
―大好きなハーブティを飲みながら、近所の人や通りすがりの人とゆっくり語らい合う場所へ―
「また気軽に寄ってって」
ありがたい言葉に「ハイ」とうなづき、いつかここに農家レストランができるかもしれないぞ♪
そんな期待に胸を弾ませるのでした。
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工房 きゃどばた
佐藤 直春
秋田県大仙市角間川町字萩谷地78-1
TEL:0187-65-3344
※体験や購入が可能です。
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県南担当 けこさん
2011年6月14日10:12 | 県南情報 | Trackbacks (0)