秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

 市指定無形民俗文化財 “岡本新内”

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横手市雄物川町に継承され続けている、民俗芸能・『岡本新内』
私と岡本新内との出会いは、一年以上前に遡ります。
それが、2009秋田県中山間ふるさと・水と土現地見学会』でした。
見学会の目的の一つである、伝承されてきた文化への出会いは、
私にとって忘れられない恩師との再会でもありました。


岡本新内 踊り

写真左)雄物川町岡本新内伝承会 鈴木多喜子会長
   岡本新内伝承会へのメンバー集めに奔走し、今もなお、その継承にご尽力されています。


岡本新内とは、明治、大正、昭和初期にかけて秋田県内に広く流行した日本舞踊で、
江戸の市川団之丞が安政の頃(1854~1860)に、平鹿郡今宿村(現・横手市雄物川町)に
おいて創作されたと言われています。


「岡本っこ」の愛称で親しまれた舞踊でしたが、繊細で至難な技巧を要する場面もあり、
次第に愛好者が減少し、衰退。現在も雄物川町西野地区に「岡本新内保存会」が存在しますが、
会員の高齢化や後継者不足により、平成9年に中学生への伝承を中心とした「雄物川町岡本新内伝承会」が
発足しました。教師をしていた経験から若い世代への人脈を活かし、岡本新内の継承・普及に努めているのが
私の恩師でもある鈴木会長です。

三味線・唄
伝承会のメンバーは小学3年生から60代まで、計22名の構成。
舞踊、三味線、唄…。どれをとっても、若い世代には縁が薄いと感じてしまいますが、
話を伺った誰もが「楽しい」と口を揃えて答えてくれました。平成9年発足当時、中学生であった方が
今は20代の社会人となり、後輩を育てる立場である姿には「誇り」を感じずにはいられません。

「みんな働いているからあまり時間が取れないけど、こうして若い世代の人が頑張っている。
すぐにバトンタッチはできないけど、岡本新内がずっと残り続けられるように私たちも頑張りたい。」
鈴木会長と二人三脚で活動に取り組む、事務局の佐藤克子さんがお話し下さいました。

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今週末4日(土)と5日(日)、
秋田ふるさと村第5回横手市民ステージ祭が開催されます!
岡本新内伝承会も5日のステージに出演します。
どうぞ、身近に生きた文化を体感してください。
詳しくはコチラ(PDF)


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「ステージ発表が近いし、踊りの練習があるから来てみない?」
一年以上前の再会以来、私と鈴木会長はたびたび連絡を取るようになりました。
中学時代の恩師の姿は当時と変わらず、凛としていてカッコいい。
多喜子先生、今度、アルバム持って遊びに行きますね。

 


再会のきっかけとなった、グリーン・ツーリズムに改めて感謝。
県南担当 けこさん

 

2010年12月3日17:10 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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