4月26日(火)北秋田市米内沢で、米内沢小学校4年生のみなさんがシイタケの植菌体験をしました。
主催は、「森吉林業研究会」のみなさん。研究会では、今年度、秋田県水と緑の森づくり税を活用し、
小学生たちに森林や林業の魅力と役割を伝えようと、キノコの植菌・収穫を行う「森の学校」を企画しました。
地元の老人クラブにボランティアを呼び掛けて、今回はその「森の学校」の1回目です。
空模様の怪しい午前中でしたが、
子どもたちはバスで到着するなり、研究会のメンバーがナラの木のほだ木に穴をあける作業を見学。
「1、2、3…」と、電動ドリルで穴が空くたびに子どもたちが一緒になって数を数えます。
そして、さっそく1人ずつハンマーを持って、植菌体験がスタート!
ブルーシートに広げられたほだ木の山に子どもたちが群がり、途端に「楽しい!」の声が湧きあがります。
1本のほだ木には30個前後の穴があいていて、その中にひとつひとつ菌を植えつけていきます。
子どもたちは「ボク3本もやった」とか「あ~、ボクは2本しかできなかった」などと話し、楽しんでいました。
引率した伊藤先生は、「子どもたちにとっては初めての体験。自然と触れ合う貴重な機会だと思います。
1年2年経って、この子たちが卒業する頃にはたくさん生えていると思うので、成長が楽しみです。」
と話してくれました。
みんなで植菌したほだ木は、山の傾斜に運び、交差させて立て掛け固定します。
今回のシイタケは、こうして杉林の中で成長し、来年の秋には十分に収穫が楽しめるようになるそうです。
体験を受け入れた森吉林業研究会の武石会長は、「山や自然から元気を与えてもらえることを感じてほしい。
このシイタケは学校給食で食べてもらう。そうすれば、自然に対する自分の在り方や役割が分かってくる。
(植菌体験は)今年初めて行ったけど、これからも4年生を対象にして続けていきたいと思っています。」
と話してくれました。
最後に、クラスを代表して柴田くんが
「前にやったことはあったけど、こんなにたくさん植えたのは初めてで、楽しかったです。
キノコが生えたらまた来るので、よろしくお願いします!」とお礼の言葉を述べました。
武石さんは最初のあいさつの中で、この体験が「森の学校」であることを子どもたちに説明しました。
とても短い時間の交流でしたが、単なるキノコの植菌作業体験ではなく、その裏にある人と自然との関わりを、
この元気な子どもたちなら、この触れ合いの中からきちんと感じとってくれるのではないでしょうか。
帰り際、バスの席を立ちあがって手を振る子どもたちと、それを笑顔で見送る大人たちの姿からは、
そんな未来の希望さえも見える気がしました。
県北担当 やっつ
2011年4月26日16:05 | 県北情報 | Trackbacks (0)