東由利グリーンツーリズム研究会(由利本荘市)の会員ら12名が、4月4日(月)、東北地方太平洋沖地震により被害を受けた岩手県に、炊き出し支援に行かれたそうです。
同会が昨年実施した「空き家で田舎体験モニター」事業に釜石市から参加された方がおり、その際「弁天の宿」に宿泊した縁で、オーナーの高橋京子さんと東由利グリーン・ツーリズム研究会事務局が連携して釜石市災害対策本部と連絡を取り、釜石市の避難所(松原地区コミュニティ消防センター)が支援場所となりました。
東由利の特産として知られるフランス鴨を使ったスープとだまこ餅、約300食もの漬物を東由利の名水「ボツメキ湧水」とともに、避難所内外の住民に提供。
支援スタッフとして同地を訪れた「弁天の宿」オーナーの高橋京子さんは、「昼に合わせて行ったからか、どこからともなく人がやってきて、あっと言う間に用意した物は終了。小さな炊き出しで、あれが被災された方々にとって支援と呼べるものなのか判らなかったけれど、雪交じりの寒い中、小学生くらいの女の子が『おかわりください…』と来たのであげたら、笑顔で戻って行った。それを見たら、支援は一過性ではなく、続けていくことが大事だと痛感した」と、被害に遭った町並みの写真などを1枚1枚見つめながら、声を絞るようにして話してくださいました。
被災地への願いを、温かさを持ったグリーン・ツーリズムとしての立場でいち早く実行という形に移した、東由利グリーンツーリズム研究会の方々に、敬意を表したいと思います。
町が復興の兆しを見せ始めるまで、被災された方々が自分達の生活を取り戻せるまで、さまざまな支援を続けていけるよう、少しでも力となりますように。
県央地区現地特派員 よどぎみ
(情報協力・写真提供…「弁天の宿」・由利本荘市役所 東由利総合支所産業課)
2011年4月14日17:15 | 県央情報 | Trackbacks (0)