県南3地域(仙北・平鹿・雄勝)の各振興局主催により、県南の農業者、農産加工品製造者の販売スキル
向上のための研修会が、横手市で開かれました。販売促進や商品開発の中で生み出されてきた新商品の
相互評価を行うとともに、参加者相互の情報交換の場とすることで、連携を継続するためのネットワーク
形成も目指しています。
はじめに、大館市出身で、全国の特産・名産品を国内、および海外に販売している、
株式会社 日本産直市場の代表取締役・下田直能氏(写真左)より、産直販売のノウハウに
関する講演があり、その中でどのような商品が求められるか、産直販売を成功させるポイントなどを
お話していただきました。
また、県内・羽後町からは株式会社 小野建設代表取締役、有限会社クリーンカンパニー代表取締役、
農事組合法人こまち野の理事を務める小野雅敏氏(写真右)より、お話がありました。
小野建設で出た廃棄物をクリーンカンパニーで破棄物処理し、なお、そこで出た木材チップを熱源に
こまち野でイチゴを育てていると言います。
地元を愛し、農業のこれからを信じる熱い人柄が、参加者の心を惹きつけました。
続いて、秋田県総合食品センター上席研究員である塚本研一氏(写真左)より、食品の腐敗と深い関係にある
水分含量(水分活性)に関するお話がありました。また、これからのキーワード【地産地消、地産外消
(県外から売上を増やす)、地産来消(県内へ食の来訪者を増やす)】を挙げ、3つがうまく回るように積極的に
技術を提供していきたいとお話し下さいました。
そして、ちょうどお昼に差し掛かった頃、参加者に試食が配られました(写真右)。
*ガッツアップルジュース(増田出荷会)、
*こまち麺(メルコレディ)、
*大豆くりぃむのアイスクリーム(株式会社 大応)です。
横手セントラルホテルの萩原博料理長(写真中央)を前に、参加者から質問が飛び交いました。
(私はおいしくぺロリといただいてしまいましたが…)
■□■□商品創出事例紹介■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
【仙北地域:仙北市、大仙市、美郷町】
(合)六郷製パンの高橋誠子さん 炊飯器で作った米粉ケーキが美味しい!米粉ミックスの状態で販売中です。 |
(農)サンファーム西木 輝楽里 藤村和子さん 米粉で作ったこまち焼きどーなつは定番商品。 |
(株)大応の窪田哲夫さん なめらかになるまで加工した大豆クリームはいろんな料理に活躍しそう! |
三又旬菜グループの高橋篤子さん 農家民宿三又長右エ門のいぶりがっこは素朴な味わい |
おものがわ夢工房の佐藤イチ子さん すいか糖で作ったこだわりジャム (粋果の雫)は、ヘルシーな甘さ |
増田出荷会の藤原隆之さん 現在、未発売の「ガッツアップルゼリー」の販売開始に期待大! |
【雄勝地域:湯沢市、羽後町、東成瀬村】
道の駅おがち 小町の郷 佐藤太さん 佐竹知事が太鼓判を押した、手揉みゼンマイ卵丼には行列ができました。 |
(農)こまち野の佐藤久美さん 大粒で甘ーいイチゴは完売。ヘタが付いてる方から食べた方がおいしいそうですよ。 |
(農)なるせ加工研究会 谷藤トモ子さん 同研究会のとまとソースは、県内の方なら見たことがあるはず! |
自慢の品々を携えてきた皆さんでしたが、その商品のPRより、訪れた方たちとの
コミュニケーションを楽しんでいらっしゃいました。県南地域だけにおいても、これだけ
の魅力ある商品、加工品があり、それらを生み出す力のある人がたくさんいらっしゃいます。
県南地域には、まだ私の知らない情報がいっぱいありそう!
今回の出会いを良いきっかけにして、この日、出会えた皆さんからも教えて頂きながら
より多くの情報を発信していきたいと思います。
県南担当 けこさん
2011年3月29日10:34 | 県南情報 | Trackbacks (0)