能代市のねぎっこ村では、この度の震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市に向けての
義援金の協力を呼び掛けています。
能代市と大船渡市は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究施設がある(または、かつて研究施設があった)
市と町が連携する「銀河連邦」の仲間です。
この銀河連邦とは、「限りない宇宙への夢とロマンを求め、ユーモアとパロディーの精神で建国した連邦国家」
(能代市HPより)で、現在、北海道大樹町、岩手県大船渡市、神奈川県相模原市、長野県佐久市、
鹿児島県肝付町、そして秋田県能代市の4市2町が参加しています。
それぞれを「共和国」と呼び(ノシロ共和国、サンリクオオフナト共和国など)、
各地の産業祭などで農水産物や加工品を販売したり、子ども同士の交流も進めています。
今回、能代市を含む3市2町は、それぞれの形で大船渡市に物資や人などを送り、支援を進めています。
ねぎっこ村では、平成20年から銀河連邦各共和国の特産品を販売するコーナーを設けています。
各地から届くジャムやドレッシングなどの特産品の中でも、
海藻の乾物や魚の加工品など、大船渡の商品は群を抜いて人気があるそうです。
ねぎっこ村スタッフの菊地さんは「能代の人の口に合うんだろう」とひとつひとつ商品を手に取り話します。
震災以来物流が滞っていること、そして、大船渡市内の加工所が被害を受けていることで、
今は店頭に出ているだけしか商品はありません。
それでも「物流が回復し次第、そして加工所が再開し次第また仕入れる。店でも人気の商品ばかり。
以前大船渡に行った時には、たった1日だけど地元の人たちと交流もした。
1日も早く秋田の野菜を持って支援に行けたらと思う」と菊地さんは話していました。
おまけ
ねぎっこ村の帰り道、三種町の田んぼの畦でふきのとうを見つけました。
秋田弁ではふきのとうのことを“ばっけ”と言います。そして、ふきのとうは秋田県の県花。
てんぷらにしたり、刻んで味噌と混ぜて「ばっけみそ」として食べる秋田のふるさとの味です。
長い冬を乗り越えた私たちに、そのほろ苦さで春の訪れを告げてくれます。
きょうもチラチラと雪が降った秋田でしたが、私たちの暮らす東北にも春が少しずつ近づいているようです。
県北担当 やっつ
2011年3月24日11:00 | 県北情報 | Trackbacks (0)