4月10日(水)、偶数月の第1水曜日(今回は第2水曜日)に実施している、農家民宿泰山堂の料理作りを開催しました。今回のテーマは、一瞬の春のごちそう「ばっけみそ」と即席みそ汁になる「みそ玉」作りです。
「ばっけ」は方言で、ふきのとうのことを言います。ばっけに「みそ」を加えて作るごはんのお供ですが、お皿に盛ったばっけみそ2種類をご覧下さい(写真左)。左のお皿が一般的なばっけみそに対し、右のお皿が泰山堂でお客様に人気のばっけみそだそうです。何が違うのでしょう?
一般的にばっけみそは、大きく成長しないうちのふきのとうを使って料理しますが、藤井さんは少し大きく育ったものを使います。味噌・砂糖・酒を火にかけて数分練り、それを茹でて刻んだふきのとうに混ぜました。そして、ここからが泰山堂流!レンジでチンした木綿豆腐とマヨネーズを加え、ミキサーで一気に刻み混ぜます。すると、ふきのとうのほろ苦さを残しつつ、優しい味わいになり、口当たりもなめらか。新しい味とその発想にみんなで感動しました。
昨今で話題になったみそ玉ですが、藤井さんは20年前にご自身のお母さんが入院した際に、病院で付き添い時間に気軽に味噌汁が食べたくて思いついたそう。自家製みそに、かつおぶしを加え、軽く火にかけて練りました。この日はワカメとネギを加えてみそ玉の出来上がり。
さらに、泰山堂の料理作りの定番、「その日ある食材でお昼ごはん」。ふきのとうを天ぷらのメインに、天丼を作りました!「肉も魚も使わないのに、満足感がある」との嬉しい感想もいただきました♪
バターでじゃがいもを蒸し焼きして、少しハーブを加えるだけの一品。簡単メニューですが、香りが広がりこちらも大好評。
参加者の皆さんは、ほとんどがリピーターです。「あのとき作った〇〇の味が忘れられなくて」、「秋田の郷土料理をもっと覚えたいんです」と参加動機はそれぞれですが、藤井さんの人柄や雰囲気が好きという共通点をもって、この料理づくりに参加してくださっているように思いました。
ささぎ豆の豆煮でおやつをいただきながら、ゆっくりと他愛無い話で盛り上がり、同席した事務局も楽しい時間を過ごさせていただきました。藤井さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。次回は6月の開催です。
協議会事務局
2019年4月17日14:30 | 県南情報 | Trackbacks (0)