なまはげクレープというネーミングに鬼のように辛いのでは…、
はたまた鬼のようなボリュームなのでは…と想像(妄想)ばかりが膨らむ中、
昨日から積もったまだ慣れない雪道を慎重に進む。もうすぐ、話題のあいつに会える。
見えてきました、ショッキングピンクの軽トラック。
うっすら雪景色の中に映えるこのド派手なトラックが噂の「ぴんきぃ号」です。
なまはげクレープのメインはトンカツ。
カツと千切りキャベツの上にタルタルソースを豪快にかけ、なんとその上にいぶりがっこを散らしています。
それをやわらかいクレープ生地が優しく包み込んでいるのです。
一口かぶりつくと、ジューシーなカツとキャベツのシャキシャキ感、ほんのり甘いクレープ生地に癒されていると、
衣のサクサクかと思いきや、突如主張をはじめるいぶりがっこ!
奥歯のでカリカリっとあの独特の風味が広がります。
いろんな食味を一度に、でも全然嫌味なくバランス良く合わさっていて、どんどん食べれてしまうんです。
◇きっかけ
「おにぎりとかまんじゅうとかじゃない、何かファーストフード的なものを提供できないか。」、
「高速道路利用も増えたし、県外とくに都会の人に秋田をPRできるものを作れないか。」
こういった想いが募り募ってなまはげクレープは誕生しました。
「ETC効果で県外客も増えたし、ここは営業マンもよく立ち寄る。
また、観光バスで立ち寄る人たちが5分10分の休憩時間で店に入って食事をするのは難しい。
おそばなどの屋台も考えたが、そうすればレストランに影響がでる。
しかも、どうせやるならこの辺にないものをやりたかった」と話すのは産直グループの会長川村さん(左)。
話し合いの末、トンカツはレストランから、キャベツやいぶりがっこは産直から出し、
さらに移動販売車はレストランを運営する観光公社の持ちものとして、
はなまげクレープを共同で販売を行うことになったのです。
道の駅を盛り上げたい、という気持ちが合わさったゆえの実現です。
◇試行錯誤の末の誕生
販売が決まってからは毎日毎日試食を繰り返しました。中でも苦労したのが、いぶりがっこの使い方。
刻み方や大きさ、タルタルソースに入れたり入れなかったり…。
オープンした今でも試行錯誤の毎日で「みんなすっかり食べ疲れです。」と川村さんは笑います。
最初いぶりがっこを入れるという話が持ち上がったとき、
会員からは「気持ちわるい」、「おいしそう」などと意見もバラバラでした。
しかし、次第に「こういうのはどう?」、「これはどう?」などと会員や隣接する観光公社の職員たちからも
意見が飛び出してくるようになったといいます。
さらに、立ち寄った会員からの、今日は寒いから来たお客さんのために風避けがあるといい、という
アドバイスから、この日急きょついたてが用意されたのだそうです。
開発と販売に関わるみなが、ぴんきぃ号となまはげクレープを大切に思っていることが伝わってきます。
◇気になる次回作
次は…考えてないわけがないですよね?と聞くと、「あたりまえじゃん!」と川村さん。
なんと餃子クレープを考案中とのこと。このほど新商品として販売を開始した、
道の駅ことおか名物の豆板醤入りの餃子を大胆にもクレープで巻いてしまうのだそうです。
基本理念は「なんでも巻いて混ぜてみる」だそうで、さすがにどんな味になるのかはお楽しみということろ。
でも、きっと美味しいはず。だって食べることが大好きなお母さんたちが食べ疲れながらも、
とっても楽しそうに開発しているんだもの。
きになる餃子クレープ(仮)は、ついに明日18日(金)から販売開始予定!
しかも明日からは18時から琴丘の総合体育館で出張販売を開始。
体育館で部活動に励む子供たちに帰り際食べてもらおうという試みです。
三種発のクレープが、三種の元気の源になっています。
県北担当 やっつ
2009年12月18日13:50 | 県北情報 | Trackbacks (0)