12月11日、平鹿生涯学習センター(横手市)にて、県南ブロック「6次産業化」推進セミナーが
開催されました。より利益を生む農業の実現と地域の活性化を目指して6次産業化の取組を促進させようと、
事例をもとに農産物を活用した商品作りや販路開拓のヒントを学ぶ機会となりました。
(主催:仙北・平鹿・雄勝地域振興局農林部、農業経済課)
講演には、岩手志援株式会社代表取締役の鈴木勝美氏をお招きし、「地域を元気にする、小さな6次産業化のススメ」という演題でお話をお伺いしました。 講演の中で鈴木氏は、「やり方ではなく、在り方!」というお話をされました。在り方というのは、目的。今回の例では、加工品を作ることで自分なりの農業をどう残していきたいか、どう地域に貢献していきたいか…など、いわば目標となる強い思い。在り方がしっかり決まっていれば、ブレないとお話されました。 |
その他、新しいことに取り組むより先に、今あるものにテコ入れする重要性をお話されました。
商品のパッケージ、売り場のカスタマイズ、価格の見直し、POP…。
「思いがちゃんとお客様に届いていますか?茶封筒に入れたラブレターは読んでもらえませんよ!」
確かに、いくら中身の商品が美味しいものでも、入れ物がただのプラスチック容器だったら…?!
特に女性は、見た目のパッケージで購買意欲が違ってきますよね。
セミナーでは引き続き、鈴木氏がコーディネーターを務めて、パネルディスカッションが行われました。
パネラーは、県南各地区で加工品を作り、6次産業化を進めている団体の皆さんです。
写真右)パネラー左から
・(大仙市)JA秋田おばこ中仙地区女性部 加工グループ米夢 高橋泉 氏
・(横手市)農事組合法人 大沢ファーム代表理事 小川忠洋 氏
・(東成瀬村)農事組合法人 なるせ加工研究会代表理事 谷藤トモ子 氏
各団体の商品の一部が紹介されました。
左)加工グループ米夢の米粉のお菓子・「それがみそ」/右)(農)大沢ファームの「大沢葡萄JUICE」
3名の皆さんから、各団体の紹介のあと「やっていて楽しいこと」、「面倒だなって思うこと」、
「これからの夢」がお話されました。「夢」のお話では新たな夢というより、今すでにやっている活動や
取り組みをブラッシュアップして継続すること、進化させることが3名に共通した夢でした。
セミナーに参加された県南地区の農家の方や加工グループの皆さんにとって、目からウロコの話も
あれば、やる気に火が点く話もあり、自分たちの活動を改めて見直すいい機会となったのではないでしょうか。
活発な質疑応答もあり、時間が足りないほど中身の濃いセミナーでした!
協議会事務局
2014年12月12日11:50 | 県南情報 | Trackbacks (0)