10月8日、今年度北都銀行に入社した新人行員46名の皆さんが、研修の一環で横手市大森町・
塚須沢地区を訪れました。塚須沢は、秋田ふるさとオーナー事業を実施している地区でもあり、
その棚田で稲刈り体験が行われました。
大型バスが入り込めない細い道路のため、山間部にある棚田を目指し、長い列になって歩く皆さん。
研修2日目のせいもあるのでしょう。疲れの表情も…。
そこに、棚田を管理する佐藤昇悟さんが喝を入れるかのように、大きな声で農業を熱く語ります。
黄金色の田んぼを囲み、地域の皆さんが稲刈りの指導します。
参加者の過半数が、初めての稲刈り体験。
刈った稲を束ねる作業は難しく、何度も農家さんに質問する姿が見られました。
この研修は、単に農業を学ぶだけではなく、社会人として、ひとりの人間として、社会や
地域のためにできること、周囲の状況や動きをみて判断する力などを体験を通して学び、養い、
地域の人と触れ合う時間をもってもらおうと研修のカリキュラムに組み込まれたそうです。
塚須沢地域の人にとっても、大きな刺激になったようです。
たった10軒しかない小さな小さな集落。住民は30数名。
住民の人数以上の若者たちが訪ねてくるのですから、皆さん張り切りますよね!
作業は順調に進み、一枚の田んぼの3分の2程を刈ったところで記念撮影。
作業前より、みんな生き生きとした表情で元気いっぱい!
時間はお昼に迫り、大森町グリーン・ツーリズム推進協議会のお母さんたちが作るお昼ごはんを
いただきました。新米のおにぎりに豚汁…あちこちから「うめぇ、うめぇ」の声が聞こえると、作った
お母さんたちも嬉しそう。「実家に行きたくなった」という声も聞こえてきましたよ。
午後の研修も控えているため、時間通りにこの場を出発しなければならない皆さん。
「途中にしていた稲刈りを終わらせたい」、「もっとここでのんびりしたい」と言ってくれる
皆さんに、集落の皆さんも「若い人たちと過ごして気持ちが若返った」と返し、お互いに
「ありがとう」の言葉を繰り返し交わしました。
「稲刈り体験は新鮮で楽しかったです。銀行には、農家さんもたくさんいらっしゃるので、
今日のことを話してコミュニケーションを取ってみたい」と話してくれる方もいました。
じっくりと話に耳を傾け、その人の現状を知り、考える。
参加した皆さんにとって、銀行の窓口を訪れるお客様の日常を垣間見るいい機会にもなったの
かもしれませんね。
協議会事務局
2014年10月8日17:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)