秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

食育研修 そば打ち体験 (横手市グリーン・ツーリズム連絡協議会)


そば打ち体験

先月の11月29日(金)に、羽後町田代公民館にてそば打ち体験が行われました。

横手市グリーン・ツーリズム連絡協議会の皆さんが参加し、当協議会会員でもある、大森町グリーン・ツーリズム推進協議会の皆さんも参加されました!

羽後町と言えば『そば』と言うくらい有名で、そば屋さんの数も多いんですよ♪

今回、講師をしてくださったのは、広島県の有名店で2年間修業し、現在は羽後町の農家民宿「茅ぶき山荘・格山(かくざん)」でそば打ち職人として尽力されている阿部専助さん。上の写真でもわかる通り、笑顔がとってもチャーミングなのですが、そばの話になると私達に熱く語ってくれる、情熱的で素敵な方でした(^^)

まずは阿部さんのお手本から!

最初は、そば粉をふるいにかけ、さらに細やかにしていきます。ダマのあるそば粉を使うと、そばは上手くできないそうです。 

ふるいにかけたら、手でそば粉をならして、少しずつ水を加えていきます。  

 ふるい  水を入れる1

水を加えたら、手の指の腹で円を描くように、混ぜていきます。参加者の皆さんも真剣な眼差しで阿部さんの手つきを見ています!!

水分が無くなり混ざってきたら、また水を少し加えます。水は数回に分けて、加えていくことがポイントだそうですよ。

混ぜる1  少し水

水を加え混ぜていくと、さっきよりも少し塊が出来てきました。

この作業をあと数回、生地がしっかりまとまるまで行います!

なじむ  混ぜる

そうすると~どんどん大きな生地になってきましたね♪

重さもだいぶずっしりしてきました。

混ぜる  こねる

生地がある程度まとまってきたら、「花」をイメージしながら手首のあたりで生地を内側へ巻きこむように練っていきます。

そしたら、第一段階完成!!「綺麗にまとまったー!すごい!!」と皆さん感動♪

大きな生地  そば生地

ここから、まとまった生地を円錐の形にして空気を抜き、ひとまとまりにしたら、

円錐  空気抜き

第2段階 生地を伸ばしていきます!!どんどんうすーく生地が伸びていきますが、なんと1.3mmの厚さまで伸ばしていくそうです。

阿部さんは生地に触らず見ただけで、どの部分がまだ伸びていないかがすぐわかるので、これには驚きです!!

生地の厚さの確認もみんなでしました!麺棒に巻いて、均一に生地が伸びているか確認するそうですよ。

「えぇーすごく薄いね!」「こんなにうすくても生地切れないんだっ」と皆さん感心していました!!

のばし のばし2 のばし  

のばし2 確認

そして第3段階のそば生地を折りたたんで、いよいよそばを切る作業へ♪

切る時の立ち方もあるそうで、阿部さんの包丁さばきに皆さん目を奪われました!!

ほっ…細いっ!そして全て均一の細さ!!これこそ職人技!!!

おりたたむ 立ち方 切り方 

切る作業 粉ふるう 完成!

そして粉を落として箱に入れて完成~!出来たてのそばを前に、拍手喝采!!

さぁここからは参加者の皆さんが2グループに分かれて、そば打ち体験開始ですっ!!

どんなそばが出来上がるでしょうか!?

こちらのグループのお母さん達は、初めてそばを作ったとは思えないぐらい手つきが上手で、

あっという間に作っていました♪阿部さんの弟子に今すぐなれそうです。

グループ1 混ぜる 花

のばし 切り方 そば完成

隣のグループも負けていませんよ~!お父さん達もお母さん達に負けず頑張っていましたっ!!

皆さんで阿部さんの手つきを思い出しながら、進めていきました。

隣グループ 松井さん 佐藤さん

のばし のばし2 切り方

こちらのチームも、細くて美味しそうなそばが完成っ!!

作り終えた後のホッとした笑顔をパシャリ。美人3姉妹いい笑顔です!

「そば作り難しかったけど、いい経験になったね。こういう機会があって本当に感謝!」と皆さん嬉しそうでした。

美人3姉妹

 丁度お昼にもなり、お土産のそばを持って公民館から車で3分くらいの所にある、農家民宿「茅ぶき山荘・格山」に移動して昼食!

早速、中へ入らせていただくと、とっても落ち着く、雰囲気の良い場所でした。阿部さんがそばを茹でてくれている間に皆さんで部屋の中を見学。

囲炉裏もありましたよ♪

格山 中1 中 2

くつろぎ1 くつろぎ2 

そして、こちらが念願の手打ちそば!阿部さん達が急いで用意してくださいました。本当にありがとうございます!!

そばの他に、カブの酢漬け、柿のデザートも♪

皆さんでいただきまーす!!お昼に頂いたそばは、阿部さんが打ってくださいましたよ。

漬物は参加された会員の方の自家製です。一緒に美味しくいただきました!

そば   漬物

「喉ごしツルツル滑らかー!」「細い麺でもコシがしっかりしてて美味しいね!」

皆さん美味しそうに2皿ペロっと完食しちゃいました。ごちそうさまでした!!

女性陣 男性陣 阿部さん達

昼食後はそば打ちを教えてくださった阿部専助さんと、その甥っ子にあたりここで農家民宿を始められた

阿部雄太さんから、そば打ち職人になられたキッカケと、どういった経緯でここで農家民宿をやることに

なったのかお話していただきました。

普段なかなか聞けないお話なので、皆さんメモを取りながら真剣に聞いていました。

お店の方たち 話を聞く

     (左:阿部雄太さん 右:阿部専助さん)

阿部専助さんは秋田のご出身なのですが、40年前に上京し東京の目黒区で喫茶店を開いていました。
阿部さんは元々うどんが大好きなので、よく食べに行っていたお店があったそうで、そこでそば職人の恩師と出会い、そばに魅了され職人になる決意をしたそうです。

今は、大仙市にある農業科学館で月1回のそば打ち体験会を行われているそうですが、この間の体験会ではなんと!255人の行列ができ、大変賑わったそうですよ♪ 

お隣に座っている甥っ子の雄太さんは現在31歳で、雄太さんも大学進学と同時に上京し、卒業後もそのまま残り東京の企業に就職していたそうですが、若い頃から「30歳までには秋田に戻る!」と考えていて去年、家族を一緒に連れて戻ってきたそうです。

ここは今では農家民宿となっていますが、元々はおばあさんがこの家で1人暮らしをしていたそうです。しかし、年も老いてきて1人で生活が出来ない状態になり、おばあさんから「雄太さんにこの家を渡します!」とお願いされ、最初は戸惑ったそうですが、「よし!この家を守っていこう!」と強く決意し、家を引き取り農家民宿を始められました。

「村(地域)の活動拠点として、お母さん達が前に出て、主体としてやっていけるように活動していきたい!」、「男性だけではなく、女性も強い村だとアピールしていきたい!」とお話されていました。

雄太さんを含む若い人達を筆頭に、地域の皆さんが一丸となり羽後町の地域活性に力を注いでいって欲しいですし、また、参加した私達も自分の地域を見直す いいキッカケになりましたね。今回の食育研修で学んだことを是非、今後の農業体験メニューに活かしていただけたら嬉しいです(^^)/

協議会事務局

2013年12月2日15:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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