「こころ」と「からだ」が元気になる体験を、秋田の“ここから”始めてほしい。
そんな願いを込めて10月より開催中のグリーン・ツーリズム交流博”ここから秋田”
10月27日(日)、羽後町田代地区の旧長谷山邸でも心に残る体験が行われました。
旧長谷山邸では、羽後の伝統料理を再現する会によって、年に3回、もてなし料理の会食が
行われています。協議会会員・そば屋彦三(羽後町)の猪岡専一さんもそのメンバーであり、
“ここから秋田”に参加して、羽後町のおもてなしを学んでほしいとの思いから実現しました。
参加者の皆さんは、たくさんある料理の盛り付けをお手伝いしてくれました。
長谷山邸の台所は昔のまま。広い台所にお母さんたちが並ぶと、あちこちから白い湯気が
立ち上ります(写真右・中央:猪岡専一さん)。お母さんたちはこの日のために、何ヵ月も前から
食材を用意、保存するなどして準備を重ねてきました。
羽後高校の生徒さんたちも、地域の伝統料理や おもてなしを学ぼうと毎回ボランティアで参加して くれています。 |
準備が順調に進んだところで、スタッフ全員でお茶っこタイム♪
お母さんたちから「これも食べれ」と、たくさんのお菓子をいただき、
ここでも厚いおもてなしを受けました(^^)
炊き上がったばかりの古代米。香りがよくて、思わず顔を近づけてしまいます。
また、お膳ではその横に手作りした笹舟に漬物が添えられました。
料理だけにとどまらない、このような手間暇を考えると「大切に食べよう」と言う気持ちにさせられます。
長谷山邸に一般のお客様もそろうと、恒例の餅つきと西馬音内盆踊りの披露が始まりました。
ヨイショ!ヨイショ!の掛け声で盛り上がったり、妖艶な踊りに魅了されたり。
会食は、猪岡さんと会長さんの挨拶から始まりました。 座敷いっぱいにお客様が席につき、伝統料理をいただ きながら楽しいひと時を過ごします。宮城県からお越しの お客様は、得意の尺八と民謡をご披露してくださり、 和やかで趣ある時間となりました。 |
出来秋(収穫)を感謝し、喜び祝いあう刈り上げ節句。
全13品が揃いました。
食事の最後にいただくのが、こちらの新そばです。お腹がはち切れそうな状態で食べてもおいしいです(笑)
そして、写真右のよふかん。こちらは長谷山邸から見つかった、180年前のレシピをもとに作られています。
今年は、わらび粉が手に入ったことで材料が全て揃い、完全復元できたそう。
会話を楽しみながらの会食も終わり、“ここから秋田” 参加者の皆さんは後片付けもお手伝いくださいました。 たくさんのお膳を一つ一つ丁寧に二度拭きし、大切に 保管します。座布団や食器も同じように丁寧に片付けます。 伝統料理や人のい、道具にいたるまで、この会では いろんなものが大切に受け継がれています。 |
お客様も皆お帰りになり、元の静かな長谷山邸に戻りました。
この座敷を華やかに演出するきれいなお花は、田代地区の山から。
同じく田代地区に咲く花から作った押し花は、花言葉と一緒にお膳に添えられていました。
心をこめて作る伝統料理、また、その振る舞いに興味をもってくれたり、風情ある長谷山邸を
訪れるきっかけになったことを喜んで下さる参加者の方もいました。
そして、このブログから羽後町のおもてなしを感じ取ってくれたら、更に嬉しいです(^^)
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グリーン・ツーリズム交流博 “ここから秋田”は12月いっぱいまで開催します!
きっと皆さんにぴったりの体験が見つかりますよ。
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協議会事務局
2013年11月15日14:30 | 県南情報 | Trackbacks (0)