実りの秋も終盤を迎えようとしている秋田ですが、まだまだ終わってはいません!むしろ、これからが収穫の本番を迎える野菜があります。
それは・・・「大根」です!
10月16日、秋田市の農村資源活用促進事業の一環として、グリーン・ツーリズムの取り組みがモデルプランとして行われました(主催:太平山観光開発(クアドーム・ザ・ブーン)。
体験場所となったのは、秋田市河辺大張野の農家「佐藤太郎兵衛氏の畑」です。
佐藤さんのお宅は、500年続いているという歴史のある農家さんで、太郎兵衛さんで直系5代目。うち、兄弟で相続した頃も含めると6代目とのことで、思わず「えっ、元禄時代ですか!」と叫んでしまいました。
「この辺の“古大張野(地区)”は5件あって、どれも古しいよ。あどだば、ふつうの大張野と新大張野ってあるんだども、そこは開拓者だちで」(写真は、佐藤太郎兵衛さんと、幸子さん)。
「よっこらしょ!」
親子で楽しみながら、収穫の喜びを体験できます。
今回収穫したのは、「耐病干理想(たいびょうほしりそう)」という品種の長大根です。
水分が少なく、縮みが少ないのが特徴。主に漬物などに利用されます。
というわけで、今回収穫した大根は持ち帰ることはできなかったのですが、参加者には次回の体験の時、いぶりがっことして提供されるようです(予定です)。
その代わり、特別にじゃがいも(きたあかり・メークイン)の収穫体験をさせていただきました。
大根畑の横にあった平たい土壌が、何の気なしに踏みつけていたその場所が、実はじゃがいも畑だったと知って驚く参加者なのでした…(実は、よどぎみも。すみません…)。
「虫、いないかな?カエルでもいいよ。あっなんかいた!」と、手探りで何かをつかんだ耕太郎くん。
集落のおばあちゃんから、鍋の要領を教えてもらう秋田市グリーン・ツーリズムのスタッフ。「わたし、千田アヱっていうんだけど、アイコともいうの」と、おばあちゃん。「あ!私の祖母もです。戸籍上“ヱイ”だけど、“栄子”って呼んでた」と返すと、「昔の女のひとは、名前ふたっつある人もいて、いいでしょ」。
昼食の準備ができたと思ったら、大粒の雨が!
急きょ(というか、やむなく)支柱を立て、青いレジャーシートを屋根がわりにし、木に紐をくくりつけ、簡易テントにて昼食タイムとなりました。
沢ガニ入りの、味噌煮込みうどん。
薪で豪快に焚いた鍋はあっつあつで、雨で冷えた体にしみわたり、とても美味しかったです。
沢ガニ。
右上の足に注目。
蓋を開けるたび、隙を見て脱出を謀ろうと目ろんでいるのが判ります(笑)。
先ほど収穫したじゃがいもを、濡らした新聞紙にくるみ、アルミホイルに巻いて、豪快に火へ投入!
これで、ほどよく蒸されてホクホクの「焼き(蒸し?)じゃがいも」ができます。
妹に「焼きじゃがいも」を分けてあげるお姉さん。それにかぶりつく妹(笑)。
姉の美穂子ちゃんは稲刈りシーズン、妹の美恵子ちゃんは恵みの雨の頃(梅雨の頃?)に生まれたそう。ちなみに虫と戯れていた耕太郎くんは、代かきの頃なんだって。
「兄弟全員、農作業に関する名前をつけています」と、お母さん。すごーい!旦那さんも一緒に、一家で仲良く参加してくれていました。
こんなふうに、家族で、親子で、友達同士で、恋人同士で、もっと気軽にグリーン・ツーリズムを体験することのできる機会が、もっと増えればいいなぁ。
県央地区特派員 よどぎみ。
「太郎兵衛の森」は、土日のみ営業(10:30~なくなり次第終了)。
グリーン・ツーリズム推進協議会HP 美の国秋田 桃源郷をゆく
ツイッターでつぶやき検索
《twitter》→ハッシュタグ #akita_gt #greentourism
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2010年10月25日19:30 | 県央情報 | Trackbacks (0)