秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

秋田百笑村で考える1

       秋田百笑村で、牧草運びのお手伝い強く焼きつけるような日差しが続く、8月。
秋田百笑村の村長こと、佐々木義実さんから連絡を頂きました。
楽しい牧草の仕事があるよ。2kgは痩せるなあ。
 きつくて一度手伝いに来た人は二度と来ないけど…

2kg痩せる!? その言葉に安易に魅力を感じた私は、義実さんが口にした
後半の言葉を半分聞き流し、「手伝いに行きます!」とお返事しました。
覚悟は多少していたものの、特派員になって以来、最も過酷な農作業となるとは…。
義実さんは、米の生産者であると共に、畜産農家でもあります。
主に飼料として利用するため、牧草の収穫が必須。
1束10~15kgの牧草を、初夏から秋のこの時期にかけて約4000束作ります。

牧草に水分を含ませないようにするため、炎天下での作業。
はじめに、義実さんがトラクターで3日ほど前に刈った牧草を集草していきます。刈ってから集草するまでに、毎日午前と午後に草をひっくり返す作業もこなすそうです。

そして、集草した牧草の跡を、更にけん引用トラクターが走り、その後ろから束になった牧草が出てきます。
これらを広い牧草地の数か所にまとめる作業をお手伝いしました。まずは義実さんがお手本を。

トラクターを運転するのは、
義実さんの奥様・京子さん。
ひだまりファームのヒッキーと私で今回のお手伝いをしました。
(写真提供:秋田百笑村)

遠くでは、同じ畜産農家だったというお父さん、お母さんたちも、せっせとお手伝い。
家の母ちゃんと二人だけだったら、出来ない仕事だ。」と義実さんは言います。この作業の大変さを重々承知の上で手伝いに来てくれる、百笑村にとって、
なくてはならない仲間たち

まとめた牧草を軽トラックに積み上げると、これほどの量に!牧草が落ちないようにロープで束ねる作業は、まさに職人技。
待ちに待った休憩…♪
牧草に腰かけ、義実さんと京子さんが用意してくれた飲み物やかき氷などに心から感謝。
この時ようやく、乾いた牧草の心地よい香りや青空の下に広がる美しい景色に気付きました。大袈裟ではなく、作業中は何かを考える余裕がなかったのです…。

エネルギーを体いっぱいに取り込んだら、再び気持ちを切り替え、
同じ作業に戻ります。土混じりの汗を流し、その汗を拭う暇もないほど、ひたすらに。
しかし、必死になって作業する私たちの目を奪ったものがありました。
太陽が傾き始め、作業に拍車がかかる私たちに思いがけないプレゼント。
まるで、ご褒美のような美しい夕焼け。
この日 収穫した牧草の束は、700を超えました。
「キツい、辛い」
そんな感想が出なかったと言えばウソになります。
でも、その感想を簡単に払拭できるほど、最後はやり遂げた達成感で満たされました。
同じ作業に取り組むみんなで支え合い、「まだいける、大丈夫。」と自分自身を奮い立たせて得られた達成感。農業体験にやってきた子ども達が、身につけて帰る物の一つは、こういった自信なのかもしれませんね。
そして、農家の皆さんに感謝せずにはいられなくなる気持ち。
私たちよりずっと年上の方々が汗を流して農業に励み、引っ張っている現実。
10年後、20年後はどうなっているんだろう?という目を背けられない問題。
考えるきっかけをくれた今回お世話になったお父さん、お母さんたちに感謝し、
決して忘れないよう、何度も思い出せる引き出しにしまっておこう。
次回は引き続き、秋田百笑村の黒毛和牛に関する記事をお伝えします。
                                      県南担当 けこさん
花まるっ協議会HP:美の国秋田 桃源郷をゆく
twitter:#akita_gt #greentourismで検索ください。

2010年9月6日16:49 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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