Q 黄緑に光る一筋の線、何に見えますか?
ちっちっちっちっちっちっちっちっ・・・・・
A 答えは・・・ゲンジボタルです!
当たりましたか?もとい、何となく、わかりますか?えっ、判らない?…それもその筈、“ホタルは暗闇に生息する生物”というより、そもそも光るのは“オスとメスが出会うための合図”です。
懐中電灯や自動車のライトなどで照らされてしまうとホタルたちは混乱してしまうため、撮影がとても難しいのです。と、言い訳…。
そして、これらホタルが住みやすい環境づくりを率先して整備している団体が、秋田市雄和の「神ヶ村自治会」です。
ホタルの住みかとなる川の清掃や土壌の整備はもちろんですが、生活排水をなるべく流さない、田んぼでは農薬を必要以上に使用しない、毎年ホタルの発生する時期になると、ホタル生息ポイント近くの電灯を消すなどの配慮も実践しています。
これらは、本来の人間の生活としてもとても大切なことなのではないでしょうか。
☆ホタルが生きるために必要なもの☆
①きれいな水と空気、水辺
②ホタルが休む植物・コケ
③カワニナなどのエサ
④明るすぎない水辺
⑤幼虫が水から這い上がり、さなぎになれる土
さて、ホタルはゲンジボタルやヘイケボタルが特に有名ですが、それだけではないんです。クロマドホタル、アキマドホタルな、クメジマボタル、オオシママドボタル・・・日本国内には約46種類以上ものホタルがいるとされており、秋田市では7種類が確認されています。ヒメホタルやオバボタル、オオオバボタルなんて、ちょっと面白い名前だと思いませんか。
ホタルの説明に、熱心に耳を傾ける親子ら。
以前当ブログでも告知しておりました「第4回 ホタルのいる秘密の場所に集合だ!」に参加させていただいたよどぎみでしたが、20名の募集人数にたいして、何と130名もの参加者が集ったのには驚きました!
集合場所のユアシスは温泉なので、お風呂に入って食事をして、ゆっくりホタル観賞するにはもってこいというところですね。
それぞれのホタルは育つ環境や発生する時期など、習性すらも違うというのには驚き!
ゲンジボタルの幼虫時のエサは、川の“カワニナ”で、6月頃光りますが、ヘイケボタルの幼虫時のエサは、沼や水田などで、“モノアラガイ”などの巻貝を食べて大きくなり、7?8月に光り出します。
※ちなみに、同じゲンジボタルでも東日本と西日本とで光り方、すなわち“言葉”が違うそう。たとえば、1度光ってから次に光るまでの時間が、東日本が4秒にたいして西日本が2秒なんだとか。
遺伝子情報も地域によって異なるので、遠方からホタルを持って来て放すようなことはしたくないものですね。
さらに、自然観察協会の工藤さんより、ホタルのお話がありました。
「ゲンジボタルの場合、光りながら飛ぶのはオスで、木々に止まっているメスに近づいて光で合図します。それを受けてメスが強い光を放つのです。交尾を終えて4?5日たった夜、メスは水辺の苔に卵を産みますが、成虫になってわずか10日あまりでオスもメスも死んでしまいます(写真は、交尾中のホタル)。」
虫のはかない命に、子どもたちからは「え??そんなに早く!」という驚いた声があがりました。
初めて参加した秋田市の親子は、「秋田市内でもホタルが見れると知って来ました。小さい頃の思い出を、子どもたちにも残してやりたいと思います」と話してくださいました。
こうして、自分とは違う生き物の生態を知った子どもたち。
自然にも、人にも、思いやりのある人に育ってもらいたいですね。
↑今回お世話になった方たち。
県央地区特派員 よどぎみでした。
グリーン・ツーリズム推進協議会HP
美の国秋田 桃源郷をゆく
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2010年7月9日11:28 | 県央情報 | Trackbacks (0)