先月下旬、大館市田代地区に
札幌市立栄南中学校の3年生が修学旅行で訪れました。
受け入れたのは、大館市の田代グリーンツーリズム推進協議会。
生徒たちは自分できりたんぽを作り、人生初の田植えも経験しました。
受け入れ農家と子供たちの短いながらも充実した交流の物語です。
札幌市立栄南中学校3年生のみなさんは、
3泊4日の日程で岩手県の中尊寺など東北を巡って旅行中。
その一日に農業体験として秋田県を選んで来てくれました!
今回このうちの一グループに密着!3年2組と4組の生徒11人です。
その生徒たちを受け入れたのが、
田代グリーンツーリズム
推進協議会
藤島光雄さんご家族。
お父さん(光雄さん)が
「よく来てくれたね。」と
このすこぶる輝く笑顔でお出迎え。
楽しい体験の1日になる予感!
■きりたんぽ作り藤島家に到着早々さっそく台所できりたんぽ作りに挑戦です!
おばあちゃんがご飯のつぶし方とその加減を
お手本を見せながら教えてくれます。
秋田美人のあばあちゃん。
そのさすがの手さばきに
生徒たちも興味津津。
お姉ちゃんがたもやってみて、
のおばあちゃんの言葉に
生徒たちもさっそく挑戦です!
生徒たちにとっては生まれて初めてのきりたんぽ作り。
記念に写真を撮ったり
はたまた
一心不乱にご飯を潰したり…
そのうえみんなで棒の上下を間違えて、
「うわ~、間違えた!」と
やり直し。
潰し加減が甘かったり、
デコボコになったり…。
それでもおばあちゃんは
ニコニコしながら「うまいうまい」と言って褒めてくれました。
女子がせっせときりたんぽを作っている間、
男子は…というと!
お父さんと一緒に炭おこしです。
「せっかく炭おこしたんだから、
焼き肉もやろう!」とお父さん。
やったね♪
たんぽは専用の機械で焼き目を付けます。
うちわでパタパタ。
これがなかなか根気が必要!
黙々黙々…。
パタパタ、パタパタ…。
ケホケホ、ケホケホ。
絶えず火を見守ってくれたおかげで
たんぽはみそを付けて美味しく食べることができました。
お母さんとおばあちゃんが作ってくれたお昼ごはん!
「見た目も大事!」という藤島家では、
きりたんぽとその他の具材は別々に煮込むという手のかけよう。
わたしも美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
■田植え
午後は田植えを体験!男子はゴロと呼ばれる田んぼに印をつける農具を
エイサ♪エイサ♪と田んぼまで担いで運びます。
田植えの先生もおばあちゃん。
農家生まれではないというおばあちゃんは、
嫁ぐまでは農作業の「の」の字も
分からなかったそうですが、
いまでは大大大ベテラン☆
その藤島家でも手植えをする
機会はなかなかないそうです。
男子生徒が「ゴロ」をゴロゴロ転がしてみるものの、
これもなかなか難しい。
ゴロが曲がれば、仕上がりも曲がってしまいます。
責任重大です!
「(札幌の)うちの近くには田んぼもないし、
田植えはもちろんはじめて。でもとうもろこし畑がある!」
と女子生徒。
生まれて初めての田植えに
みんなでウキャウキャ、
ワーワー大騒ぎです。
ここでもあばあちゃんは「みんな上手だぁ~。」と言って褒めてくれます。
泥だらけになって田植えを行うことおよそ1時間。
小さな田んぼにたくさんの小さな苗が
植えられました。
「楽しかった!」の声が聞こえて
わたしも嬉しくなりました。
お疲れ様(^^)
■また遊びに来てね。
この楽しくてかわいい生徒たちを受け入れた藤島さんは、
長い間東京で働き、5年前実家の大館市山田に戻ってきたUターン。
今では、母親であるおばあちゃんに農業を教えてもらいながら
修学旅行生を受け入れて、
生徒たちに農業の楽しさ、田舎暮らしのおもしろさを伝えています。
「自分も東京に長く出ていてこういう農業体験とか田舎とかに、
憧れとかそういうのがあってね。
むこう(東京)だとやってみたいと思っても、なかなか難しかったし。
生徒たちがここ(山田)に来たことを
少しでも覚えていてくれて、いつかまた遊びに来てくれれば嬉しいよね。」
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藤島さんは、泊まりがあればもっと仲良くなれるんだけど…、と
短時間の交流に少々残念な様子。
でも、帰りのバスの窓からわたしたちの姿が見えなくなるまで
ずっと手を振る生徒たちを見ていると、
時間の長さには関係のない「思い出」がちゃんと出来ていると感じました。
いつかまた遊びにきてね。
県北担当やっつ
2010年6月11日12:00 | 県北情報 | Trackbacks (0)