白神の森で遊んだよっ!!
前項目で紹介した白神ぶなっこ教室(佐尾和子 校長)が、
藤里町ツーリズム協議会と一緒に今年1月に行った
『白神山地の麓 冬の藤里ちょっと体験」モニターツアー』の様子を
ご紹介します。
これを読んだら、
あなたも絶対に参加したくなぁ~る…。
参加したのは埼玉県から来た7人の小学生と3人のお母さん。
そして、地元 藤里小学校の子どもたちです。
この2日間は、
子どもはもちろん、大人にとっても忘れられない日になったようです。
だって、帰り際のみんな顔は、来た時とは比べ物にならないほどに
キラキラと輝いていたのですから。
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~一日目~
*一日目の日程*
☆歓迎会
☆かまくら・ミニかまくら作り
☆きりたんぽ作り(おやつ・夕食 用)
☆白神山地自然遺産センター見学
☆ミニかまくら点灯
☆夕食
☆高山太鼓体験
☆温泉入浴・就寝
【歓迎会】
二ツ井駅に到着したのは
午後0時30分。
埼玉からはおよそ5時間。
列車の長距離移動でした。
学校に到着したみんなを
迎えたのが、郷土芸能
「高山太鼓」です。
太鼓の勇壮な演奏をみた
子どもたち。
予定にはなかった
太鼓の体験が、
夕食後に加えられる
ことになりました。
【かまくら・ミニかまくら作り】
校庭に積もった雪で、
かまくらとミニかまくらを作ります。
大人が一生懸命
かまくらに穴を開けている
その上で・・・そり遊び。
みんな転んでも
「気持ちい~っ!」
って叫んで笑って、
「全然寒くない!」って
ほっぺ真っ赤にしながら
お話してくれました。
子どもに交じって、
お母さんたちも
楽しそうに遊んでいました。
「雪ってどうして
ふわふわなの?」
素朴でかわいらしい疑問。
けど、わたしには雪が
ふわふわなのは当たり前すぎて、
質問に答えて
あげられませんでした。
ごめんね。
ミニかまくら作りを
教えてくれた、
市川善吉さんです。
元営林署職員だった市川さん。
雪遊びはもちろん、
山、川、木…なんでも知ってる
山博士です。
こういう時、
女の子よりも男の子のほうが
仲良くなるのは早い気がします。
学校以外に思いっきり遊べる
友達がいるのは、
うらやましい限りです。
【きりたんぽ作り】
埼玉から参加した
子どもの中には、
きりたんぽ作りが初めての
子どももいた様子。
悪戦苦闘しながらも、
みんな美味しそうに
作っています。
焼きはもちろん
炭火を用意して。
じっくり焼けてくるのを
待っているのも
楽しいものです。
焼けたきりたんぽに、
みそをつけて
「みそたんぽ」にしました。
味はどうかな?
秋田生まれのわたしも、
きりたんぽ片手に
かまくらの上に乗って遊ぶ
子供は初めて見ました(笑)
犬、かわいそうだって!
【白神山地自然遺産センター見学】
センターの斎藤さんに、
白神山地について
お話をしてもらいました。
白神山地自然遺産センター
(藤里館)は、
白神山地の保全管理、
自然環境の研究、
情報提供
などの拠点施設です。
藤里館のほか、青森県側に
「西目屋館」があります。
【ミニかまくら点灯】
昼間に一生懸命作った
ミニかまくらに
火を灯していきます。
気温も下がり寒い中でも、
学校が用意した
缶のあまざけを飲んで
夕食前に
もうひと遊びです。
【夕食】
遊びまくったあとのご飯は、
ぜ?ったいに美味しい。
夕方作ったきりたんぽを
みんなで食べました。
【高山太鼓体験】
「今夜太鼓やるの
楽しみにしてるんだ!」って
嬉しそうに教えてくれた恭平くん。
太鼓の会のみなさんも
丁寧に教えてくれました。
お兄ちゃんの恭平君以上に
楽しそうに叩いていたのが、
妹の涼美ちゃん!
リズムもバッチリだったね。
リズムも叩き方も難しかったけど、
たった30分の練習で、
お母さんたちにお披露目しました。
お母さんたちも
嬉しそうに子どもの姿を
見ていましたよ。
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~二日目~
*二日目の日程*
☆起床・雪かき体験
☆朝食
☆かんじきトレッキング
☆昼食
☆そり遊び
☆感想文作成
☆お別れ会
【かんじきトレッキング】
しっかり朝ご飯を食べたあとは、
かんじきを履いて、
近くの山道を歩きます。
同行するわたしも
生まれて初めてのかんじき。
うまく歩けるでしょうか。
大人と同じ大きさのかんじきは、
足の小さなの子どもには
ちょっと歩きにくかった様子。
でも、それも我慢しながら
およそ1kmの雪道を歩きます。
途中でっかいつららを見つけて、
スタッフの鎌田さんが
取ってくれました。
鎌田さんは、
地元で写真店を経営する傍ら、
白神山地を守る活動を続け、
世界遺産指定に
大きく尽力された方です。
こんなに抱えるほどのつらら、
見たことはあっても
抱いたことはわたしもありません。
嬉しい重さ。
貴重な体験だね。
【そり遊び】
お昼ごはんのあとは、
今回のツアー最後の遊び、
学校近くの町営スキー場で
豪快にそり遊びです!
何にビックリするかって、
それは子どもたちの体力!
いったい、
どこにそんな体力が
残っているのでしょうか。
昨日から遊び通しで
ヘトヘトのはずなのに、
なんで、子どもって
あんなに遊べるんだろう…
不思議でしょうがないけど、
自分も昔はそうだったのかもなぁ。
「まってーっ」の声が聞こえそう。
プラスティックのそりに
タイヤのチューブ、
スノーモービルにも乗ったね。
滑ってはのぼり、
滑ってはのぼり…
いやー、すごい。
お姉さんはもう
ヘトヘトだよ(汗)
【感想文作成】
最後に、
A4の白紙を自由に使って
感想文を書きました。
絵を描いた子もいれば、
文章で思い出を
綴ってくれた子もいました。
みんな昨日からのことを思い出して一生懸命書いてくれました。
【お別れ会】
お別れ会では、1人ずつ感想文を発表しました。
☆ここでは、埼玉から参加してくれた7人の子どもたちを紹介します☆
岡田涼美ちゃん(小1)
「わたしは、
きょうのそりあそびが
たのしかったです。
タイヤですべるのが
一ばんたのしかったです。」
左:岡田恭平くん(小5)
「そりをしたことが
楽しかったです。
かまくらを作ったことが
楽しかったです。」
右:名倉実季くん(小5)
「いさんセンターで白神山地について知りました。
秋田の白神ぶなっこ教室はとても楽しかったです。」
左:安保歩未ちゃん(小4)
「ついた時
ひさしぶりの雪をみて、
うれしくなりました。
ソリで
雪かきした所をすべったら、
とってもおもしろくて、
なんども、何度もやりました。」
右:安保夏海ちゃん(小5)
『この2日間は、
とっても楽しかったし、おどろくことがたくさんありました。
「かんじき」をはいて里山を歩きました。
雪の中にくつがはまらなかったのにおどろきました。』
左:斉藤有香ちゃん(小5)
「色々な体験ができて
とても楽しかったです。
また来年も来たいなと
思います。」
右:斉藤百香ちゃん(小5)
「くつの中やくつ下が雪まみれになるまでそりをしたこと、
自分たちが作ったミニかまくらの道、
そして、がんばって作ったきりたんぽ、とてもおいしかったです。」
みんなの感想に共通していたこと。
それは、
「埼玉では
絶対にできないことができた!」
ということでした。
お母さんたちも「いつもなら夜になればテレビやゲーム。
でもこの2日間はテレビのテの字もでませんでした。」と、
わが子の姿にちょっと感心した様子でした。
そして
「子どもたちもすごく
はしゃいでいましたが、
負けないぐらい
親も楽しめました。」
「この年になっても
まだまだ生まれて初めての
経験ができるんだと、
ワクワクさせて
いただきました。」
「また秋田に行きたい!と、
きっと子どもたちも希望すると思います。」と書いてくれました。
※みんなの感想文は、白神ぶなっこ教室のHPでもご覧いただけます。
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2日間という時間は、子どもたちがこれから過ごす人生の中では、
ほんの一瞬のことなのかもしれません。
でも、大人になってふとした瞬間に思い出す、
雪の冷たさや柔らかさ、木の香り、森の暖かさ、
ご飯をつぶす感触やみんなで飲んだ甘酒の味。そして、友達の笑顔。
そういう「記憶」を持っている限り、
子どもたちはつまずいたり迷ったりした時も、
光る出口と歩むべき新しい道を、
きちんと探し出せるようになるんだと思います。
校長の佐尾さんが、学校を通じて子どもたちに与えたい「原体験」とは、
そういう「生きる力」のことなのかもしれません。
いえいえ、こちらこそどうもありがとう。
また秋田に遊びに来てね。
森も木も人も、いつでもみんなのことを待ってるよ!
県北担当 やっつ
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協議会会員情報 白神ぶなっこ教室
2010年3月22日23:17 | 県北情報 | Trackbacks (0)