こころ ぽっかぽか~イベント情報~
*角館冬がたり*
四季折々の風情を楽しめる小京都、角館。
春は圧巻の桜色に染まる角館・武家屋敷通りも、この季節は木々が真っ白な雪をまとい、冬ならではの美しさに吸い込まれそうになります。今、この地では“かくのだて歴史案内人”による「冬がたり」が開催されています。角館の歴史や人々の暮らし、食文化などに耳を傾け、ゆっくりと過ごすひとときを楽しんでみてはいかがでしょう?
武家屋敷・岩橋家で開催中の冬がたり。私が参加した回は、京都出身の歴史案内人・松尾さんによる今期初登板という日でした。焼き栗を頬張りながら、まずは冬の暮らしぶりから語りが始まります。
例えば、「がっこ」がなぜ、秋田の食に欠かせないものなのか。その昔、雪が降ると流通が途絶え、必然的に保存食(がっこ)に頼るようになったからだそうです。
そんな話に及ぶと、今度はいぶりがっこが参加者に振る舞われました。部屋中、独特のがっこの香りが漂い、あのパリパリの音を遠慮なく響かせながら、昔の暮らしぶりに想いを馳せる。思わず時間が過ぎるのを忘れてしまう、ひとときです。また、語り口調で歴史が紐解かれると、「教えられる」のとは違い、スーッと当時の様子や情景が頭に思い浮かぶような感覚を覚えます。
武家屋敷をゆっくり歩き、じっくり風情を楽しんだ後は、岩橋家の囲炉裏で暖をとるのはいかがですか。自ずと心もぽかぽかになりますよ。
冬がたり予定日
12月から3月まで
毎週金、土、日。祝日、振替休日。正月1、2日。
午前11時30分からと午後1時30分からの1日2回。約30分行います。
定員25名・無料
(団体は有料)
※30分の語りの後は、引き続き、歴史案内人が岩橋家をご案内します。
(正月2日間は除く)
お問合せ先:角館町観光協会(Tel 0187-54-2700)
:かくのだて歴史案内人組合(Tel 0187-55-1670)
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*槻の木光のファンタジー*
横手市平鹿町のシンボルであり、推定樹齢500年以上の「浅舞の槻の木」(槻はケヤキの別称)。約5000個の電飾を施したケヤキの木が夜空を明るく輝かせます。
開催期間:来年1月10日まで。午後5時から午後10時。
12月24日と31日は午後5時から午前2時まで
開催場所:横手市平鹿町浅舞地区・浅舞感恩講保育園前
(平鹿地域局付近)
お問合せ先:平鹿町観光協会
槻の木光のファンタジー実行委員会事務局 Tel:0182-24-1118
高さ40メートル先に取り付けられた、一際輝く星を見上げてみてください。じっと立ち止まってしまうほど、惹きつけられますよ。ご家族で、もちろんカップルで足を運んでみてはいかがですか?
県南担当 けこさん
約30分の語りのあとは、引き続き歴史案内人の皆さんが、平安時代より使われた建具の一つで岩橋家にも残る、「しとみ戸」と呼ばれるものを始め、家の造り、当時の家族のしきたりなどを案内してくださいました。
右の写真は「しとみ戸」を開放した状態です。外側を雪囲いしているため、少し分かりにくいですが上半分の障子部分を吊り金具に引っかけて固定し、下半分の木戸を外した状態です。夏の暑いときにこうして涼しい風を家の中に送り込んだそうです。当時、よっぽどのことがない限り、真冬にこうしてしとみ戸が開けられることはなかったでしょう・・・。一瞬、身震いはするものの、参加者はみんな滅多にない機会に目を輝かせていました。
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ちゃっかり、歴史案内人の皆さまの反省会にお邪魔させていただきました。
歴史案内人は15名いらっしゃって、交代で語りをしているそうです。
“他の人の良いところはマネしても自分のスタイルはもっていこう”
“まずはやってみよう。そしたら自信がつく。
玄人、素人関係なく、みんなでもっと上を目指そう”
そんな前向きになれる反省会。見えない所での努力、ちょっと紹介してしまいました。
2009年12月22日18:28 | 県南情報 | Trackbacks (0)