農村環境保全・活性化フォーラム
2日(月)秋田市で「農村環境保全・活性化フォーラム」が開かれました。
これは、現在市内各所を会場に開かれている「第132回 秋田県種苗交換会」の協賛行事の一つです。
会場には、県立大曲農業高校の1年生をはじめ、
県内の農業関係者などおよそ430人がつめかけました。
基調講演では、おもにグリーン・ツーリズムによる地域づくりを研究している
秋田県立大学生物資源科学部の荒樋豊教授が登壇し、
「食・農・GT・観光の連携による農山村の活性化」をテーマに行いました。
続いて、県内で農業やグリーン・ツーリズムを核に地域と連携した事業を展開する
4人の方を迎え、「他産業と連携したコミュニティ・ビジネスの可能性」と
題してパネルディスカッションが行われました。
パネリスト
・NPO法人一里塚 清水昭徳氏
・農事組合法人十二牲担い手生産組合 本間恒氏
・櫻山 榎本鈴子氏
・わらび座 大和田しずえ氏
長年、東京の高校から修学旅行生の受け入れを行っている
株式会社わらび座の大和田しずえさんは、
近年力を入れている「みずほの里ロード」沿いでのブルーベリー植樹活動を例に、
「人の元気が元気な農産物を作り出す。
今では、参加している人たちが、自分の木が一番!と自慢し合っている。」と話し、
活動が地域に活力を与えているその成果をお話してくださいました。
また、NPO法人一里塚の清水昭徳さんは、
「(資金がなくても)人の体力と知恵を借りて、一人でやるのではなく、
お互いに助け合うことで地域の交流が生まれる。」と話し、
人を大切にすることの重要性を語りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4人のお話に共通していたのは、
「自分は地域のために何ができるのか。」を常に考えていること。
そして、個人それぞれの資質を活かしながら互いに協力し合い、
理想に向かって信念を貫き通す心の強さを持っているということでした。
オバマ大統領ではありませんが、
先頭に立つ彼らが「Yes We Can」の気持ちで取り組んでいるからこそ、
「あの人のいうことなら本当に出来るかもしれない。」と地域の人が思うのではないでしょうか。
そうしてひとり、またひとりと仲間が増えて、地域の経済、活力が成長していくのだと思います。
リーダーこそ夢を語るべき、改めてそう感じたフォーラムでした。
県北担当 やっつ
2009年11月3日23:53 | 県央情報 | Trackbacks (0)