10月18日(日)の午後、大潟村の新米まつりを後にした私は、次なる目的地である広域五城目体育館に向かいました。
そう、地元が誇る漫画家「矢口高雄」さんと、アカデミー賞受賞の映画監督「滝田洋二郎」さんが対談するという会場です。
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◆第1部 ドラマの撮影秘話を交えながらの対談◆
滝田監督は「撮影合間のロケ弁当が地元の食材で作られており、とても美味しかった。酒もだけど、水もおいしい。それ以上に地元の方々のあたたかい声援とねぎらいの言葉に感動した。人の笑顔がいちばん美味しかった」と話し、“笑顔が美味しい”というフレーズも、流石アーティストだなと感心しました。また、「酒が旨すぎる(笑)。おかげで、ロケの間じゅう(情)熱が持続した」というユニークなコメントで会場の笑いを誘い、矢口さんは「この殺伐とした現代において大切なのは、とどのつまりは家族愛。それを今回いみじくもドラマを通して伝えている」と話し、会場のお客さん達がしきりに頷く場面もありました。
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◆お二人から見た秋田、描いた秋田◆
滝田監督は「自分は映画の視点からでしかお話できませんが」と前置きをした後、「秋田には、ロケ班が選んだ撮影場所よりもヒットした場所があり、自分的に譲れない。小さい頃にかいだ匂い、風景などが生き残っており、貴重」と話し、一方の矢口さんは少し考えた後、「秋田は自分にとって心のシャワールームのようなもの。それは“都会の疲れを洗い流してくれる”というような格好の良い意味ではなく“お前はしょせん、この地から出た田舎者だ”と、都会でおごり高ぶった自分の心に喝を入れてくれる」と話されました。地元に対しての感謝の心は忘れていないものの、同時に常に地元に恥をかかしてはならないと自分を正してきたのではないでしょうか。一言ひとことをかみしめながらお話されていたのがとても印象的でした。
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◆第2部 「秋田の再生」について考えるパネルディスカッション◆
そこでは4人のパネリスト達も加わり、「地域には、埋もれている小さな宝物がまだまだたくさんある。そういった資産台帳に載らないけれども都会の物差しでは計れない貴重な資産を、皆で磨きあえばおのずと光ってくるのではないか。」という意見や「秋田は全国でも体力・学力ともトップクラスを誇っている。バランスのとれた子供たちも財産だし、一度は秋田を出て行っても自分が育ったように我が子にも同じような豊かな生活を求め地元に帰ってくる若い人が多いのも秋田。その人達の知恵や力も取り込んでの交流や、秋田に引き留めるための就職支援が必要」といった意見が出されました。次世代を担う若者を育てるためにはまさに、「おかえりなさい」の精神が大切なのだと、改めて再確認した一日でした。
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● おまけ ●
オープニングを飾った「五城目天翔太鼓」の決めポーズ。かっこいい!
こちらも五城目の貴重な文化的財産です(^^*)
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以上、県央担当よどぎみでした。
2009年10月23日15:29 | 県央情報 | Trackbacks (0)