1月27日、仙北市田沢湖にある農家民宿・「輝湖」にて“かご編み”体験が行われました。
今回の体験は、あけびの蔓(写真左)と、葛(写真右)を使ったかご編み体験です。
今回の体験は、輝湖オーナーの高橋忠さんの希望もあり、仙北地域振興局・農林部の協力を得て実現しました。
これは、仙北地域で実施されている「若手女性農業者研修」を兼ねての実現で、農家民宿のどかの
若きオーナー・高橋由紀子さん、当協議会賛助会員の門脇砂絵美さんらが集まり、かご編み体験に没頭しました。
私もあけびの蔓かご作りに挑戦。底になる部分から丁寧に編んで行きます(写真左)。
底の大きさが決まったら、今度は蔓が立つように編み込み、最後にふちの部分を
作っていきます(中央)。ふちを二重に編み込み、完成したのがこちら(右)。
完成までに5時間~6時間かかりました。(日帰りでも体験が可能です。)
*忠さんの想い
今回のかご編み体験のきっかけは、忠さんのある想いから。
「地域で簡単に手に入る葛は、ほとんど利用されていません。
こんなふうに利用できるのに、そのままにしておけば、ただ山を荒らすだけになってしまう…。
地域にある資源を活かした活動を拡げていくことはできないだろうか。
農家民宿のお母さんたちもかご作りをお客さんと楽しむことができるし、
道の駅のような直売所にも作品が並べばおもしろいと思うんだけどなぁ。
資源が活用されれば、少しずつ山もキレイになっていくでしょう。」
このような忠さんの想いを聞いて、参加者で農家の伊藤千秋さん(写真左)は
「父と山に入る機会が多く、今回使った材料のように使えそうなものを
山でよく見つけます。でも、今まではその使い方が分かりませんでした。」
と話し、その後の作業も楽しんでいらっしゃいました。
今回の体験をきっかけに、参加者の中から作り手が誕生するかもしれませんね。
あけびの蔓かごは完成!葛かごを作った皆さんは泊まりがけで翌日も作業をしたはずです。
みんなで記念写真。自分で作ったかごを手にしてみんなご満悦です。
この日、宿泊した皆様は「ちょっと遅い女正月を楽しむ!」と張り切っていました♪
じっくり時間をかけて、編み編み…。
ときには、おしゃべりを楽しんで。ときには、絶景の田沢湖にうっとりして。
完成のときは、「形が悪いなぁ」なんて言いつつ、嬉しさがこみ上げてきました。
そして今、自分が作ったいびつな形のかごを毎日目にするたび、愛着がわいてきます。
買ったものとは違う、自分が編んだという特別な想いが含まれているからかもしれませんね。
民宿のお母さんたちのおもてなしや、丹精込めて作ったお料理。
それらに似た優しい温もりが「ものづくり」にも宿っていることを実感しました。
久しぶりに快晴に恵まれたこの日。
輝湖の眼前に広がる大パノラマの田沢湖は、静かに穏やかな表情で私たちを見守ってくれました。
*協議会会員 輝湖
※体験料などは事前にお問合せ下さい。
輝湖(代表:高橋 忠) ℡0187-43-0053
※こちらもご覧ください。
田沢湖ふるさとふれあい協議会 ・ 輝湖
あけびの蔓かご。 …おかしいなぁ。 県南担当 けこさん |
2011年1月31日17:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)