5月12日、秋田市保戸野にある勝平神社で行われる、「地口絵灯篭祭」の宵宮。地口(じぐち)とは、成句・諺など発音が似通った語句を当てる言語遊戯で、その年の時事や世情を、地口に合った挿絵とともに表しています。
これら約100個もの絵灯篭を毎年奉納しているのは、勝平神社の氏子でもあり、町内にお住まいの神尾忠雄氏。お話を伺いたかったのですが、宵宮の後すぐに直会に入ってしまったので断念。でも、彼の云わんとすることは、これらの灯篭を見るとよく解ります。
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「大津波備えあれども危機持たず」、「豊かさやつまづくブレーキ建て直せ」、「雁の早立ち焦る白鳥」、「また一羽平和の鳩が飛んで逝く(憲法第九条の札を持って飛び立つ、政治家の顔をした鳩の絵)」など、現代の世情や自然界への警鐘を鳴らす地口もありますが、
「祭りと煮干し良くだしが出る」、「つぶのつぶ焼きツイッター(焼かれているつぶ貝の絵)」、「餅ついて地球から来る客を待つ(餅つき月うさぎと宇宙船の絵)」などユニークな地口もあり、巧妙だなぁと思いました。
あ、そうそう「アイリスに引かれ秋田へアンニョンハセヨ」もありましたよ~。
また、家々の軒下などには保戸野鉄砲町子ども会の地口絵灯篭も飾っており、「母さんは我が家の元気な仕分け人」などは場面が想像できて、ちょっと笑えました。
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神事では、三皇熊野神社の権禰宜さんの巫女舞「四方拝」を見ることができました。神主さんが巫女舞いを奉納するのは、初めて見ました。
翌13日は「浦安の舞」の奉納があったようです。
皆と一緒に、ちゃっかりお祓いをしてもらったよどぎみでした。
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勝平神社は大同二年(807年)、坂上田村麻呂が勧請したと伝えられ、かつては勝平山(現在のはまなすトンネル@国道7号線上)にあったそうです。
明治19年の大火の際にこの地にあった秋葉神社と合祀、現在の姿になったそうです(境内内「勝平神社の御由緒」による)。現在は三皇熊野神社の兼務社(宮司が管理する別宮)となっています。
来年は、勝平神社へと続く参道(旧秋葉神社跡地)で開催される、「朝採り野菜市」に行こうと思います。
県央担当よどぎみでした。
2010年5月16日12:43 | 県央情報 | Trackbacks (0)